大宇陀oh-uda
(奈良県大宇陀町)

奈良の山間に栄えた、松山藩二万五千石の小さな城下町
(初代バージョン)

大宇陀は南北朝時代以来の歴史を持つ城下町。規模は決して大きくないが、町としての機能が凝縮されたような、密度の高い印象を受ける。古い建物も多く、良く雰囲気を残している。

旧西口門の跡。城下町には、町の入り口に門を設けた例が多く見られたが、現存するのはきわめてまれと言われる。門をくぐれば、その向こうには別世界のようににぎやかな町があったのだろう。

奈良県南部の町の例に漏れず、この大宇陀も製薬業の盛んな町だった。写真は薬屋の看板だが、屋根の部分が驚くほど凝った造りになっている。家々の立派さといい、繁栄の名残を感じさせる。

→新バージョン

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