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大平宿odaira-shuku
(長野県飯田市)

奇跡的に姿を残した、「無住」の宿場町

大平宿は木曾谷を通る中山道の妻籠と、伊那谷の飯田を結んだ大平街道の宿場町。中央アルプスを越えるルートの半ばに当たるため、標高1100メートルの非常に深い山中に位置する。集落の歴史は1754年に始まり、1970年まで約200年続いた。

集落の歴史が1970年まで、と書いたのには訳があって、実はこの集落の住民は、その年に行われた集団移住で全員いなくなってしまったのである。つまりここは、廃村なのだ。にも関わらずここが姿を残しているのは、「大平宿をのこす会」の三十年に渡る努力のおかげなのである。

ここを訪れたのは、夏の早朝だったのだが、何とも言えない静けさが不思議な感じであった。ただ、完全に無人というわけではなく、宿泊客の姿も見られた。と言うのは、上記の「のこす会」に前もって申し込めば、わずかな協力費で宿泊が可能なのである。もし機会があれば、一度泊まってみたいものである。

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