奈良井宿narai-shuku |
奈良井宿は、妻籠宿と同じく中山道木曾十一宿の宿場町。難所鳥居峠を控え、かつては「奈良井千軒」と呼ばれるほどの繁栄を謳歌した。保存状態がすばらしく、今でも当時のにぎわいをたやすく想像できる。 宿場町には珍しく、軒線が揃わない幾分雑然とした町並み。そのためか自然な印象が強く、無理に保存したという感じを受けないのも良い。もちろん実際には、保存のために大変な努力が払われたはずだ。 夕暮れが近づくと、あちこちに明かりが灯り始める。宿場内には今でもいくつもの旅館があるのだが、特に写真の越後屋は、江戸時代から営業し続けているという本物の旅籠である。ぜひ一度、泊まってみたいものだ。
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