松阪matsusaka |
松阪の歴史は、16世紀に蒲生氏郷によって松阪城が築城されたことに始まる。氏郷は、城下町を計画的に整備し、また優秀な商人を集めて住まわせることにより、商業の発展を図った。後に江戸に進出した彼ら商人達は、木綿問屋として財をなし、「松阪商人」と呼ばれた。 松阪を代表する町並みである、御城番屋敷。城を警護する役目の武士達が住んだ組屋敷で、当時の姿をほぼそのままとどめていることから、重要文化財に指定されている。石畳の通りを挟んで、整然と生け垣が続く風景は見事。 魚町や本町には松阪商人の邸宅(タイトル写真)が残り、その他にも市内の各所に立派な建物が残る。また、御城番屋敷に限らず、この町(特に城址の南側一帯)には生け垣などの緑も多く、落ち着いた雰囲気を醸し出している。城下町を歩いた、という気分にさせてくれる町である。