黒島 kuroshima(石川県輪島市・重伝建) |
能登半島の西岸、ちょうど奥能登への入り口辺りに位置する黒島は、北前船の廻船問屋が集まる船主集落として、400年以上前から繁栄したと言われる場所。17世紀末以降は江戸幕府の天領となり、能登半島に約60箇所もあった天領の中でも有数の規模を誇った。 下見板張りに黒瓦の家屋が立ち並ぶ様子が印象的な町並み。特に立派なのが廻船問屋だった角海家の建物(左写真)で、間口も奥行きも非常に大きく、海沿いまでの数十メートルに渡って板壁が続く。 輪島市門前町は平成19年能登地震の直撃を受け、黒島地区では建物のうち三分の一が全半壊という甚大な被害を受けました。前述の角海家も大規模な復元工事のおかげで、このような姿を取り戻したということですが、ともかくこうして町並みが残ることになって本当に良かったと思います。今後も頑張って守って行って欲しいと、願わずにはいられません。