(山口県上関町) |
祝島は山口県の南東、周防灘と伊予灘の境目辺りに浮かぶ、人口500人程度の小さな島である。島の東端には港があり、その周囲に発達した集落に学校や郵便局、各種商店など島の機能の大半が集まっている。 写真を見ていただければお分かりの通り、この集落においては非常に特徴的な石塀が続く景観を目にすることが出来る。これは「練塀」と呼ばれ、石と土を交互に積み上げて漆喰で固めたもの。台風や季節風による強風の被害から家屋を守るために作られたと言われ、国内では他にほとんど例がない、貴重なものとなっている。 いかにも離島の集落らしい、迷路のように入り組んだ狭い道の至る所で、このような風景が見られる。集落をさまよっていると、まるでどこか異国にでも来たかのような気分にさえなってくる。柳井港から定期船で1時間程度と、それほど不便な場所ではないので、ぜひ訪れてみることをお勧めします。