今立imadate |
今立は、福井県の武生から少し東へ向かった場所に位置する町で、三方を山に挟まれた谷状の地形の中に、小さくまとまった市街地が特徴的である。越前和紙の産地として知られ、その歴史は1500年に及ぶとも言われる。 町並みは、和紙の生産地となっている五箇と、その北東側に位置する粟田部の二つに大きく分かれるが、粟田部の町並みには袖うだつの連なりが見られ、いかにも北陸の町並みという雰囲気が感じられる。粟田部には幼少時の継体天皇が住んだとも伝えられており、非常に古い歴史を持つ町であることは間違いない。 五箇の町並み(左写真)には規模の大きな家屋かいくつも見られ、本うだつが上がる家もある。辺りを歩いてみると、紙漉きの作業を行っているのか、機械の動く音が聞こえたり、水路を白い水がざあざあ流れていたり、いかにも伝統産業の町らしい活気が面白い。