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古市場furuichiba
(奈良県宇陀市) 

商業の中心地だった、宇太水分神社の門前町

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旧菟田野町の中心地だった古市場は、宇太水分(うたのみくまり)神社の門前町として、長い歴史をもつ集落。伊勢本街道と南街道(和歌山街道)を結ぶ道筋に位置したことから、吉野地域の木材の集散地としても発展した。商業の中心地でもあったことから、かつては「市場」と呼ばれていたが、宇陀松山に商業機能が移されてからは「古市場」と名を変えることになった。

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国道166号に並行する旧街道の通りに沿って、数多くの古い家屋が建ち並ぶ。土産物店などの店舗も特に見当たらず、門前町としての賑わいは今はほとんど見られないのだが、街道沿いの家々の立派さがかつての繁栄ぶりを伝えている。宇陀市としても、この町並みを生かした町づくりを検討しているようだ。

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水の守り神として信仰を集めてきた水分神社は、大和においては東西南北の四社(宇太、葛城、吉野、都祁)あり、そのうち宇陀水分神社は古市場にあるこの中社と、上社・下社の二箇所がある。中社の本殿は国宝に指定されており、源頼朝が植えたとも言われる杉木立に囲まれた様子は荘厳そのもの。この神社を見るだけでも古市場を訪れる価値があると言えるだろう。



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