3月

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3月1日、母が私に代わってチーの薬を取りに行ってくれました。

私が行くと、連れてこないことを指摘されたり、嫌なことを言われることが多いので、可哀想に思ったのか、
何も言わないのに、貰いに行ってこようと言ってくれました。

戻ってきて話しを聞くと、どういう訳か母には連れてくるようには言わなかったようです。
それどころか、ストレスにならないように、薬は、ぼちぼちやればいいから。と言われたとかで、

結構いい人じゃないかと言っているのです。

こんなに対応に差があるのは、どういうことでしょう。

病院の薬の効き目も限界を感じていました。
きちんと飲ませられれば、もっと効果があったでしょうか、もうこの時のチーには、
余分な体力を使わせる飲ませ方は、出来ない状態でした。

それではと、パンやビスケットに付けてやる方法も、すっかり手の内を知られてしまい、しまいには、私の与えるもの全てに、
疑いの目をもっているようでした。

そんなに、飲みたくないのなら、仕方がありません。
元々、薬をもらいに行くのは、今度までと決めていました。
次に行く時は、三週間目ですから必ず連れて来いと言われる筈です。もう、怖がらせるのは、やめようと誓っていたのです。

二週間飲ませて、駄目ならそれ以上は期待できないと、考えていました。

その代わり、市販されている小鳥の薬で、
漢方薬があるのを見つけ、それをずっと与えました。
水に混ぜれば良いので、水を良く欲しがるようになっていたチーには、うってつけの薬でした。

その薬には、症状に合わせ、色々種類があったのですが、
チーには、寒気がして羽を膨らませている時に飲ませる薬と、フンが柔らかい時に、飲ませる薬を混ぜてやりました。
他に乳酸菌、ビタミン、カルシュウムなど、体にいいものは何でも与えました。

1月は暖かい日が多く、暖冬だと思っていたのですが、
チーが悪くなったころから、平年より寒い日が続き、3月に入ってもなかなか暖かくなってはくれませんでした。

下旬になり、昼間は少し、春らしくなって暖かくなったと思えても、
夜になると冷え、最低気温はいつまでたっても、
3℃、4℃と真冬並でした。

いつしか、天気予報の最低気温を見るのが日課となり、それにより、夜中に暖房を入れる時間を変えました。

暖房を入れて眠ると、喉が痛くなって自分も体調を崩してしまい、出来るだけ入れたくなかったのですが、
チーの命には代えられません。

こんなに春が来るのが、待ちどおしく思ったことは、なかったと思います。
しかし、こうやって待っているときに限って、自然まで意地悪をするみたいです。
今年(2000年)は、4月に入るまで、最低気温が10℃を超えることはありませんでした。
週間天気予報で、低い数字が並んでいるのを見ると、どんなに落胆したことか。


                                           

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チーは、元々、気に食わない事があるとペケペケと言って怒っていましたが、病気になって気分が悪いのか、
それとも体が、言うことを利かなくなって、イライラするのか、
昔に比べて、一寸した事でもペケペケと、
直ぐに怒るようになりました。

例えば、ペペは食べている側で、いくら餌を触っても何も言いませんが、チーは、餌が、皿からこぼれたので
戻してやろうとして少し、手が近づいただけでものすごく怒りました。

だけど、調子いいなぁと思うのは、籠から出る時、以前は洗濯バサミで戸を止めてやると、さっさと屋根まで登って行ったのですが、
それがきつくなって来たのでしょう、戸を開けてやると、キョロキョロと様子を見るのです。

それは、迎えの指が差し出されるのを待っているからなのです。
それで、私が、人差し指を目の前に出してやると、文句も言わず、さっさと乗って来るのでした。

ところが、同じ様に指を出しても、お気に入りのスピーカーの上にいる時は、ペケペケ怒って乗ってきません。
帰りたくなかったのでしょうか。こんな風に、自分勝手なのでした。


でも、ひとつだけいいことがあります。
具合が悪くなって色々な芸が出来なくなっていくチーでしたが、悪くなってからひとつできる様になったことがあります。
それは、戸棚の上にあがっていても、私が
「おいで、おいで。」をすると、ちゃんと来るようになった事です。
手招きをすると、必ずです。

こんなことしても、元気な時は、ソッポを向いて無視されていたのに。
やっぱり、最後になって信頼の絆が、強くなったのでしょうか。


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チーは、これだけ具合が悪くなっても、私が、部屋の出入りをすると、必ず下りて来たり、逆さまになって、
布の間から顔を出し、出してくれと言って鳴きました。

子供たちが帰るたびにも、布から顔を出し、出してくれと言いました。
出してやると、絶対にスピーカーの上に行って餌を食べ、眠ってしまうので、仕方無く次の子が来る前に、
籠を持って行って入れると言う作業を何度も、繰り返させられました。

籠は、そんなに重たいものではありませんが、何度も繰り返すと、結構重労働だったとなくなった後、感じました。
それでも、チーが少しでも気分が良くて出たいと言うなら出してやりたかったし、歌声やピアノの音に反応して歌ったり、
鳴いたりした時は嬉しくなりました。

母も、具合が良い時は、食器を洗う音や、時計の音楽に合わせて歌う、具合の悪い時は、

まるっきり反応が無いと言っていました。

昔は、ずっと私が練習していると一緒に歌っていたのに、すっかり歌っている方が、少なくなってしまい、
少しでも歌声が聞こえると、心が和みました。


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チーは水を、沢山欲しがるようになって、
お腹がゆるく、硬い健康的なフンがでなくなりました。
そのせいもあってフンが下に落ちないで、お尻の周りの毛に、くっついてしまうことが、3度くらいありました。

本人も気持ち悪がって、右方向、左方向とたえず、なめてみたり、足でけってみるのですが、
どうしても後少しのところで、たわずに、どんどんくっついて、大きな塊をくっつけたままに、なってしまったのです。

取ってやろうとすると、あの性格ですから怒って逃げ回りますし、どうしょうもなかったのです。
そうこうしているうちに、何かに引っかかって取れるのでした。
こんな具合で、お尻に、塊が出来ては取れの繰り返しでした。

日記にも書きましたが、だんだん羽が閉じなくなり、
飛ぶと思ったところへとまれず落ちてしまう事が、増えていきました。
落ちると、自分もショックを受けるようで、しばらく苦しそうに肩で息をしたり、痙攣したようになるので、
飛ぶとこちらもドキドキし、手を広げて拾う準備もしました。

こんなに不安定になって失敗しても、どうしても、お気に入りの時計の上にとまりたいようでした。


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