ガン発見

12q.gif


1999年4月。
いつの間にか伸びてしまったチーの嘴が、気になっていました。

29日の連休初日。
この日はチーとペペと"三人"で、お守番をしました。
とてもいい天気で、洗濯を沢山して、ひまわりと朝顔の種をまきました。
昼からは、側にチーの籠を置いて、合唱編作の勉強をしました。

洗濯バサミで扉を開けているのにチーは相変わらず、出てきません。
時々羽に嘴を突っ込んで寝ているのが気になりました。

次の日、その原因を知ることになります。

4月30日金曜日。
とてもよく晴れた気持ちのいい日でした。
朝、あまりにも日差しが心地いいのでチーは日光浴が嫌い(‘番鳥‘チー)なのは良くわかっていましたが、外へ出して"三人"で、

日光浴をしました。
チーが怖がって震えないように側へ付いていながら。

チーは私が側にいるので、大声を上げたりはしませんでした。
でも、心地よく日光浴をしている状態には程遠く、羽をペチャンコにして、金網越しに、寄って来ました。

「大丈夫よ。」っと顔を近づけた時、
ほんの少し小指の先ほど、緑のお腹の羽がめくれて地肌が飛び出ているのが見えました。
それは向きを変えると全く見えなくなってしまい、気のせいかとも思いましたが、叉良く覗いてみると確かに、
お腹に膨らみがあります。
あの膨らみはいったい何なのか、卵でも詰まっているのかしら、それとも。

悪いもので無ければ良いがと思いながら、とても気にかかり、その日の仕事帰りに本屋により、

小鳥の病気に関するものを読みあさりました。

"悪性腫瘍"なんかじゃないようにと祈りながら。


11t.gif


翌日の5月1日。
この日の事は、一生忘れません。

お昼を済ませた後、決心をしてチーを捕まえました。
そしてずっと気になっていた伸びた嘴を爪切りで切り、お腹を触ってみました。
するとやっぱり
小指の先ぐらいの膨らみがありました。
母と二人で触って確認しました。
それからやっぱり病院へ連れて行こうという事になりました。
卵が詰まっているだけかもしれないし、私が思っているのとは違う病気かもしれません。
はっきりさせて、助けないと。

でも、もう二度とあそこの病院へ行くのは嫌なのです。
それにこの日はゴールデンウイーク中の土曜日です。
はたして午後も開いているところがあるのでしょうか。
電話帳を見ながら電話をし、良いところはないかとさがしました。

やはりゴールデイウィークの真っ只中の土曜日。
「後で、電話させます。」と言ってそれっきりだったり、
あからさまに「鳥?わざわざうちに来なくてもいいんじゃない。」と言われたりもしました。
鳥なんて小さいし、犬や猫に比べると値段も安くて、商品価値はないかもしれません、だけど私たちにとって、
かけがえの無い家族なのです。

お腹に腫瘍を発見しただけでもショックなのに、鳥と言うだけで軽くあしらわれ、腹が立ちました。

結局、いつもの病院へ行き、冒頭で述べたように、
そこでガンの宣告を受けたのです。



close