EPISODEのページへ戻る

 

 episode14 〜痛み〜



 退院してから行われたチャリティートーク.

 彼の姿を見ることがとても怖かった.それでも新聞記事を読んで行くことを決めた.会場である体育館に歩いて入ってきた彼の首の細さと短い髪にドキリとし,それでも笑みを浮かべていた姿に少しほっとしたことを思い出す.彼は白血病であることを自ら淡々と話し,それでもその場のファンから不安を取り除き,笑いを引き出そうとしていた.そんなトークショーの中で一番印象に残っている話.

 検査はすごく痛いんだ.例えて言うと,歯医者のキーンって痛みがね,10本くらい束になって胸の真ん中に来る.ドナーはもちろん見つかって欲しいけど,ドナーの人もそんな痛みを負うのなら...申し訳ないと思う.

 トークショーの主旨は骨髄移植へのチャリティとドナー登録の推進だったと思います.それでも,そんなことを言って他人を気遣う彼の優しさがずっと心に残っています.

(注:今は当時とは変わっていると思います.ドナー登録は採血ですし.現在の様子について詳しくは骨髄移植のHPドナーのネットでご確認を.)



前の episode へ ★ 次の episode へ