| バンテアイ・スレイへ行く途中、川の中にある遺跡「クバル・スピアン」の話しになった。ガイドのチュンニィーさん、「行きたいですか?バンテアイ・スレイから近いですよ。連れて行ってあげますよ」 何?!「クバル・スピアン」に行けるの?行けるという言葉の驚きには、もっと意味がある。どのガイドブックにも最近まで外国人の立入りは禁止されていたし、地雷撤去も完全には進んでいないとある。また付近の農村はポル・ポト派についていたので、ポル・ポトの残党兵が警備として遺跡見学についてくるらしい。そんなに簡単に行けるの?「近い、大丈夫」という言葉を信じ、運転手には高いオプショナル料金を払ってせっかくだから行ってみる事にした。 クバル・スピアンは、聖地クレーン山から流れ出る渓流の中にあり、アンコール平原を流れるシェムリアップ川の源流にあたる。川の中の岩に、ヒンドゥー教の神々、男性のシンボルをかたどった無数のリンガや女性をかたどったヨニが彫られている。聖地から流れ出た川の水は、こうして神々に清められ、シュムリアップ川からトンレサップ湖に注ぎ、クメールの人々に恵みをもたらせてくれるという。随分以前にテレビ番組で見たことがあるぞ。 アンコール遺跡観光拠点の町シェム・リアップに来て驚いたのは、地雷の看板も見当たらないし、道路はどこも整備されている。「電波少年」は一体どこを舗装しているのかと思ったほどだ。でもこれは外国人観光客のためだけで、そこから少しでも離れると景色は一変する。道路は穴だらけ、私達の乗ったセダンではタイヤが穴にはまらないようゆっくり脇に除けながら進むのが精一杯だ。結局バンテアイ・スレイから1時間以上かかった。 |
| 舗装道路は外国人がたくさん訪れるバンテアイ・スレイ遺跡までで終わり。 そのすぐ先は、道路が陥没する悪路の連続。途中、大穴にはまった車を囲んで、子供達がチップをねだる。 |
| 牛車や高床の住居など、道沿いにはのどかな農村風景が続きます。 |