9月7日 2年ぶりに舞台に立った。 詳細は後日。 美容院でめちゃくちゃゴージャスな髪型にしてもらい、 「アバンギャルドですね」 というと、 「アシンメトリーに仕上げました」といわれた。 ほっほー。 写真を載せようと思ったけれど、どれもピンボケだったので残念。 9月4日 二股をかけたことがある。 「君みたいな子には初めて出会ったよ」と彼は言っていたし、 私は私で、自分にないものをすべて持っているように見えた彼にとても憧れていた。 そう、ほんの一瞬であったとしても、惹かれあったことだけは真実だったと信じたい。 憧れと妬みはとても近いところにある。 結局私は、憧れを憧れとして消化する代わりに、渾身の力を込めて妬んだのだと思う。 あえて自己弁護をするならば、それが無意識だったことがせめてもの救いか。 無意識こそが罪との見方もあるのだろうが。 私は私が彼を妬んだように、自分も彼にとって妬ましい存在になりたかったのだと思う。 だけど彼は、私を妬むどころか、最後の最後まで笑いも怒りもしなかった。 最後の切り札に、と二股の事実を告白しても、彼は表情も変えず、驚いたよ、とだけ言った。 いったい、あの時間はなんだったんだろう、と思う。 彼がまた私の欲しかったものを手に入れた、と聞いた。 私とまったく違う生き方をするその人が、私の欲しかったものを手に入れたというその現実が、 今ここにいる私をほんの少しだけ揺さぶってくる。 憧れでも妬みでもない、もっともっと複雑な感情がさざ波のように静かに押し寄せる。 今の私はただただその波に体を横たえているだけだ。 9月3日 右肩と右腕に大きな青痣。 ホラホラ、と見せると、先輩がなんとも言えない顔をして言った。 「やめてよ、金さんの桜吹雪じゃあるまいし…」 うわぁーん。。。 ちなみに同じ日に階段から落ちた人は、尻の皮がズルむけた上に、 大きな痣が出来ているそうな。 9月2日 階段から落ちた。 まぁ、5段落ちて、最初の2段でかなり体勢を整えたので、実質落ちたのは3段だ。 しかし、既にかなりの勢いが付いていたので、受身の姿勢を取れたとはいえ、 右半身に多数の青痣ができた。 その話を、現在私がもっとも信頼する人に話したところ… 「実はなぁ…ボクも今日階段から落ちてん」 まじっすか。 嬉しいのやら、情けないのやら、我ながらいまいちよくわからないのだが、 それにしてもしかし、世の中不思議なことがあるもんだ。 9月1日 この広い広い世の中で、どうして自分が生かされているのだろう、と思うことがある。 この広い広い世の中の、海に浮かんだ小さな島国の、西に飛び出た小さな半島の、 その付け根にある小さな小さなとある町の、豪華でもなく、さほど小さくもない家に生まれ、 それで、今ここで生きているこの自分が、今なぜここにいるのか。 そういうことを思うことが幼い頃から度々あって、それは今になっても終わらない。 こんなことを考えるのは馬鹿馬鹿しいことなのか、それともそれでも価値あることか。 いや、馬鹿馬鹿しいから考えないとか、価値があるから考える、ということでもないのだろうが。 だからといって、こんなことを考えることに一体なんの意味があると言うのだ。 いや、だから、意味がないからやめるとか、意味があるからする、というものではないのだろうが。 |