6月24日 精神的な病気に必ずと言っていいほど付いて回る睡眠障害との付き合いは、 思いのほか大変なことらしく、毎日たくさんの人から睡眠にまつわる話を聞く。 かくいう私もこの数ヶ月ずっと寝つきが悪くて、何となくいや〜な思いをしている。 ただ、時折医師に処方してもらった催眠作用のある薬を呑む以外は、仕事にも行けているし、 まぁどうということはない、というかきっと仕事のクールダウンが上手く出来ていないということだろう。 そんなところに、今日のような月曜に公休が付いたりすると、もう大変。 寝つきが悪いうえに、翌日早起きしなくてもいいという開放感が相互作用するのか、 昨晩も3時ごろまで起きていて、朝10時半に友人(ちなみにこの人も寝起きだったらしい) からの電話で起こされた後、昼ごろまで布団にいて、ご飯の後は2時半から6時ごろまで昼寝。 もう、何が何やらむっちゃくちゃな生活だ。 これで明日出勤したらば「規則正しい生活のリズムを作りましょうね」などと話すのだから、 なんとまぁ、胡散臭い仕事をしているもんだ。 それに引き換え、職場に通所しているメンバーの生活のストイックな様子には驚くものがある。 夕食後の服薬を終えて、9時とか10時に寝る人がほとんどで、逆にたまに飲みに行ったりすると、 翌週体調を崩してしまったり、ということになってしまう。だから滅多に夜は出かけない。 特に同年代の人を見ていると、なんて不自由な生活を強いられているんだろうと、 こんな言葉本当は言いたくはないけど、ただただ可哀想になってしまう。 病気に限らずどんな境遇でもそうだけど、世の中なんでこんなに不公平なんだろう、 などと思い出すときりがない。 と、まぁ、そんなことを考えているから寝つきが悪いのかなぁとも思ったりするわけですが。 6月23日 夏に再び白山に登ることになった。 今回は一昨年の秋に私を引きずって行った人と私のほか、5人が参加する予定。 うち一人は川上麻衣子によく似た、仲のいい、イイ女。 顔も川上麻衣子だし、抜群の才媛だし、愛嬌もユーモアもある彼女だが、 今回の参加動機は「何かをやり遂げたら自信がつくかなぁと思うから」なのだという。 (今のあんたで十分自信持てるわよー、というのは余計なお世話か) 私は無意識のうちに、頂上に登れなかったとしても○合目まで来れた、というのが自信になるよ、 だからやり遂げなくったって大丈夫、行ける所まで行こうよ、などと偉そうなことを言っていたのだが、 その話を前回私を引きずって行った人に話すと、、 はぁ〜〜〜、あんた変わったねぇ〜〜〜、人間こんなに変わるものかい!と驚かれてしまった。 もし、前回の様子を知らない人がいたら、暇で暇で仕方のないときにココを読んでみましょう。 私はいま自分で読み返して、愕然としました。 ああ、過去って恥ずかしい。 6月22日 珍しい人から電話があって、これには素直に喜んだ。 ひょっとしたら以前ここに書いたことがあるかもしれないけれど、幾度も会った事のない、 それでも「深い仲」な友達、いや、親友、いや、なんだろう、とにかく「男友達」だ。 お互いの生い立ちやら悪行三昧、何でも知っていて何でもわかっている風情だけれども、 今日改めて数えてみたら、「多くて5回、いや4回?」しか会っていないということに驚いた。 10年前の秋、大学受験の前日に泊まったホテルのレストランで隣に座って以来の付き合いだ。 自分で言うのもなんだが、美男美女(←森高千里だった頃)な組み合わせの二人だったが、 別に私たちが恋をした、というわけではない。 むしろ、こんな恋してます、こんな人になりたいです、こんなことがやりたいです、というような、 とにもかくにも夢一杯のこっ恥ずかしい手紙を、金沢と宮崎で何度もやりとりした。 その後、別々の大学に進んだ私たちは、互いの下宿を4年間で1度ずつ訪れた。 彼が関西から九州に来るのに「ひかり」ではなく「こだま」に乗ってしまったことを知らない私が、 ただただ心配でずーっと家の電話の前で待っていたこととか、 失恋の勢いで当てもなく新幹線に乗った私が、ひょいと降りた新神戸駅から電話した時に、 彼がたまたま家にいて西宮北口の駅まで迎えに来てくれたから、路頭に迷わなくて済んだこととか、 携帯がある今では考えられないような、ちょっとしたドラマがあったなぁ、としみじみ思う。 ああ、なんと「あすなろ白書」な私たち。 今は、夫婦喧嘩の勢いで家を出てきたという彼が外から携帯で電話をかけてきて、 昔話と一緒に、ネットで読んでいる私の日記の感想を聞かせてくれる、そんな世の中。 ホントに世の中、変わったもんだ。 その上、彼は私を「変わっていっているなぁ」と言うし、結婚して子供もいる彼はもっと変わっただろう。 でもまぁ、そうやって変わっていく私たちも悪くないなぁ、と思えてしまう。 なんというか、そういう素直さ、みたいなものを思い出すこんな夜もたまにはいいじゃないか。 6月21日 8月に中学の同窓会がある。全学年が集まるとても大きな同窓会。 それで、実行委員会の手伝いをしてくれないか、というメールをある人から受け取った。 まぁ、面倒だとはいえ、そいつが一人で頑張っているのなら、少しくらい手伝うのも悪くない、 やんちゃだったアイツも少しは大人になって人のお世話をするような人になったのだな。 そんな私の幻想は木っ端微塵に打ち破られた。 今日の席に彼の姿はなかった。 かといって、私はそのことに怒っているわけではない。 腹が立つのは、昨日来ていたメールの中身だ。 「明日は予定通りの場所・時間です。よろしくお願いします。 誘っておいてなんですが、僕は明日は参加できません。8月に会いましょう」 ちなみに参考までにいうと、この空白の長さは、ケータイの「↓」ボタンを10秒ほど押し続ける ほどの長さと思っていただければ結構。 こういう裏切りというか、非常識さには、悲しいとか悔しいという感情を超えて、ただただ空虚だ。 来れないなら来れないと正直になぜ言わぬ。 人に何かを頼むということを、この人はどう考えているのだろう。 結局私は我慢ができず、不愉快だ、とメールを返してしまった。 あーあー、やっちゃったー、と思いつつ。 6月20日 別にさっそく物理に飽きたわけではないのですが(ただし本を読めてないのでややネタ切れ)、 ちょっと忙しいのでサボりモードに入ってしまいそうです。 しかし更新をサボるとこたろうが餓死するので、気をつけようと思います。 今日は朝から妙にテンションが低かった。 あるセミナーで、朝イチに各々のその時の気分を伝える「気分調べ」つーのをやるのだが、 「今日はテンションが低いので、居ないものと思ってください」と言ったら、途端に気が楽になった。 そのうえ全然疲れなかった。 ということは、普段も今日ぐらいの低さでいいということかしらねー。 しかし、低めの私が電話に出ると、ありとあらゆる人から「どしたん!?」と驚かれてしまうのだ。 だーかーらー。 私はそんなにいつもいつも明るく元気なわけではないんだってばー。うーうー。 いつでもどこでもそういうラベルを貼られるてしまう自分は、つくづくつまらん奴やなぁと思います。 弱った弱った。 6月18日 職場の上司と先輩とのみに行った。 3軒目に行ったBarに「Miles Davis」と書いた色紙を発見。 「これホンモノ?」「そう。今まで気付かなかった?」「ひゃー」。 これがうちの婆さんのやっていた店なのだから驚いた。 つーか、私も何度も行ってるんだからもっと早く気付けよ!て感じ。 はぁ、と大きくため息。 いつも以上に酒が旨かった。 6月16日 だいぶ前の話になるが、学生時代の友人から恋愛相談を受けたことがある。 主訴は「彼氏の言っていることがさっぱりもって意味不明だ」とのこと。 なんでも、「ボクはお星様を見ているのが大好きなんだ」と言って空を眺めているかと思えば、 大学院だか企業の研究所だかに所属して、延々と原子核の研究をしているのだ、という。 一体全体、あの人ったら何を考えているのやら皆目見当がつかない、と言っていた彼女は、 その頃すでに、あまりの話題の噛みあわなさに別れを考えていたのだった。 で、ちょうどたまたま絶妙なタイミングでそこにいた、件の『エレガントな宇宙』を薦めてくれた氏が、 彼がいかに素敵なことをドでかいスケールで考えているかを私ら二人に説明してくれたのだが、 彼女も私も途中からとめどなくあくびが出てきて、その上頭もクラクラしてきて、結局ますます 意味がわからなくなってしまった。 で、やがて彼女と彼は別れてしまった。 まぁ、話題の食い違いだけが理由ではないのだろうけれど。 そして私は今ごろになって、彼の没頭していた研究の意味が少しだけわかってしまったわけだ。 「お星様」が好きだから「原子核」を知りたくて、「原子核」が知りたいから「お星様」が好きで… というそのスパイラルに私も片足突っ込みかけている今日この頃。 私の脳はどこまで耐えられるだろうか。 余談だが、「なぜ理系、特に医学部の入試科目は物理と化学なんだろう? 医者なら生物を勉強すればいいじゃないか」という長年の謎もついに私の中では解けつつある。 (んなこたー当たり前だ、という理系の人にはごめんなさい) それから私が私であることの説明をするのは、哲学だとばかり思っていたけれど、 実はその答えを導いてくれるのは物理学なのではないか、という気もしてきて、かなりワクワク。 無って一体何よ?みたいなことをここ数日ニヤニヤ考えている私なのでありました。 |