home past next

 

2002年7月のお嬢


7月27日 プレゼント

誕生日に何が欲しい、と聞かれていて、それほど物欲のない私は色々考えた末に、
コンタクトレンズ、と答えたのである。
コンタクト全盛の頃にメガネで過ごし、昨今のメガネブームを尻目にコンタクトを使おうという、
我ながらなんとも時代錯誤な発想だが、なんとなくそういう気分になったのだから、それで良い。

使い捨てのコンタクトレンズは、今までもたまに使っていた。
スポーツするときなど、なかなか便利な代物で重宝しているのだが、何が不便といって、
居眠りできない、というのがつらい。
居眠りがすぐに本格的な眠りにつながる私にとって、
眠ってしまうと瞳に張り付いてエライことになるソフトコンタクトは、やはり毎日使えるものではない。
使い捨ては高いし、そうでないのは手入れが大変。
入れているときの快適さは他に代えがたいのだが。

というわけで、今回5年ぶり?にハードコンタクトを買った。
出来るのは週明け。
最近は手入れグッズも進化して、こすり洗いなども不要だとか。
そんならもっと早くにハード使ってりゃ良かったな。何はともあれ、うまく使いこなせますように。

こんなチャンスをくれたあなたに感謝。



7月26日 飲む

久々に友人を誘ってみる。
ほいほい、と出てきたのだが、金曜の夜に彼氏との約束はないのか。
ま、余計なお世話だな。私も同じ質問はされたくないし。

「赤城」で飲む。
カウンターが7席ばかりの、親父が一人で商う小さな店で、
岩魚だ、鰹だ、鰆の三角だ、と食うわ食うわ。
カリフォルニアの白ワインが1本空いた頃にはほかのお客さんは皆いなくなっていた。
いやいや、それにしても旨かった。

芸能人のサインがたくさん飾ってある店である。
その中でどういうわけか、河村隆一モノが多いことに気付く。
どうやら彼のこの街におけるお気に入りの店らしい。
とはいえ、河村隆一である。微妙やなぁ。
なんというか、会いたいか?と問われると、ちっとも会いたくない芸能人の一人なわけで。
むしろ、大滝秀治のサインにほっほー、と感心してしまう私なのだが、
そんな私たちに親父は一生懸命「リューイチはもう4度ほど来てるよ」と聞かせてくれている。
私たちは目の上に縦線の入ったちびまるこの様な苦笑いを浮かべるのだった。

小さな店ゆえ、芸能人が来る日は貸切だそうで、誰かが来たとしても、
隣に座るチャンスはなさそうだ。
とはいえ、あの料理と、人のいい親父とがあると思えば、それでよし。
少し入りにくい雰囲気かもしれないけれど、楽しいよ。
地元の方はぜひどうぞ。

さて。
2件目はいつもの(というわりにご無沙汰していた)バーで飲む。
別の友人に電話をしたら、風邪をひいて声が出ないとかなんとかいいながら、
タクシーでやってきた。これでこそ、金曜の夜である。
いや、女3人で過ごす金曜の夜って、間違いですか?あれ?
TV局にディレクターとして勤務する、とにかくパワフルな彼女の参戦で、
その場はにわかに盛り上がり、爆笑の渦に巻かれて、呼吸困難寸前に。
どうして局は彼女を出演者として使わないのだろうか。
それだけがこの数年来の疑問である。
タレント一人、殺してますよ、プロデューサーさん。

そんなこんなで夜は更けて、そして私たちは何もかも満腹で帰宅の途についたとさ。
なんでもないけど、こういう夜が本当は一番好きだ。



7月22日 3分診療

のどが痛くて、耳鼻科に行った。
会社の近くにある医者で、特に評判を聞いたわけではないので、
たいした期待があったわけでもなんでもないのだが、驚いた。

診察時間が短い。
それも半端な短さではなく、秒単位の短さである。
のどを見て、赤い薬を2,3度つけてはい終わり。
吸入をして、痛み止めと化膿止めの薬をもらって、¥1000也。
まぁ、たいしたこともなかったので、特に文句もないのだが、
なんだかなぁ、という思いはいつまでも消えないのであった。