オオイヌノフグリ
道端や畑などに生える越年草(写真上)。
茎は基部で枝分かれして地上を這って四方に広がるが、先の方は立ち上がる。
葉の縁には先の鈍い大きな鋸歯がある。
まだ風が冷たい早春のころから日溜まりなどで青紫色の花をつける。
花は茎の上部の葉腋に1個ずつつく。花は晴れた日に群がって開花する。
開花時には雄しべと雌しべは左右に離れているが、日が傾くと雄しべは内側にゆるやかに曲がり、
葯が柱頭にふれて同花受粉がおこなわれる夕方には閉じる。
花が開花する条件は、気温が関係しており花の高さで15℃だと言われている。
花粉を運ぶハナバチの仲間は気温が15℃、ハナアブの仲間は10℃を越えないと活動を始めないことから、
オオイヌノフグリの開花はこれらの昆虫が活動できる気温に合わせて開花しているように見える。
花はすべてが1日花ではなく、2日めも開花したり3日間開閉をくりかえしたりする命の長い花もある。
果実は平たい倒心形で先はへこみ(写真下)、熟すと薄茶色になる。
【出典:「野草図鑑」(文・写真とも)】
↑これが名前の由来となった「フグリ」ちゃんだ↑
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