ウ ツ ギ(自然公園の花と樹)


       山裾に添うて日の照る花空木      桂 信子   

 ウツギは枝が成長すると、その中心部にある髄がなくなり中

空となることから名づけられました。

 旧暦4月の卯月に開花することから「卯の花」とも呼ばれ、古

くから身近な花木として親しまれ、万葉集にも数多く登場し

ます。

 ほととぎす 鳴く声聞くや卯の花の 咲き散る岡に
            葛引く娘子   万葉集 巻第十 夏雑歌 壱九四弐    

 日本ではウツギ属にヒメウチギ、マルバウツギ、ウメウツギ、

バイカウツギなどがありますが、 ほかにもウツギ(空木)と

呼ばれているものにはスイカズラ科のタニウツギ、ヤブウツギ、

ハコネウツギ、ニシキウツギなどがあります。  
   


ユキノシタ科ウツギ属 (アジサイ科とする分類もあります)
花の見ごろ 5月下旬〜6月上旬
案内図は こちら
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