いちょう(鶴岡八幡宮)

 
 深まり行く秋の古都を大イチョウが明るく染めています。
 鶴岡八幡宮は治承4年(1180)源頼朝が由比郷(現在の材木座)にあった社殿を現在地に移し、幕府の守護神としたのが始まりです。
 本宮下の石段左手には、鎌倉最大の樹木といわれる大イチョウがありますが、三代将軍源実朝が承久元年(1219)この木の陰に隠れていた公暁によって殺されたといわれ、「隠れ銀杏」の別名もあります。
 ここは全国有数の人が訪れるという初詣をはじめ、一年を通して参拝の人々で賑わっています。

 境内には静御前が”しずやしず、しずのおだまきくり返し”と舞った舞殿や、源平池、鎌倉国宝館、県立近代美術館などがあるほか、ぼたん庭園をはじめ季節の花々や流鏑馬神事などのイベントも行われます。

 ●樹齢1000年、樹高30b、幹周り7b、神奈川県指定天然記念物
(この大イチョウは2010年3月風雨により倒れ、現在はその姿を見ることが出来ません)

 ●鶴岡八幡宮までのあし JR鎌倉駅より徒歩10分
  
 ●黄葉の見ごろ
  11月中旬〜下旬(ただしその時の気候によって変わりますので事前の照会をおすすめします。)
             (照会先=鎌倉観光協会 Tel 0467-22-3350)



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  実朝暗殺の真相

 従来源実朝は北条義時の陰謀によって殺されたとされていましたが、作家の永井路子氏が鎌倉幕府の有力御家人であった三浦義村が実朝と義時を一挙に葬り、自らが執権に就任しようとして公暁に実朝を殺させたが、陰謀が発覚しそうになったため公暁を葬ったという説を発表、以後これが定説になりつつあるようです。