梅の分類については1949年に松原茂樹が「園芸大事典」で野梅性(101品種)、紅梅性(39品種)豊後性 (58品種)、杏性(12品種)の四性に体系化した分類法が尊重されています。 野梅性は本来の野生種に近いと考えられている形質が残っているものを指し、樹勢が強く小枝は細 く短枝は針のようににとがります。葉は小さく殆ど無毛で黄梅や八重寒紅、青龍枝垂や曙枝華などが あります。 紅梅性は蕾の先がとがって筆の先のようになり、紅色の花が多いためこの名がつきました。八重咲 きが多く紅筆、古金欄、紅千鳥、内裏などの品種があります。 豊後性はアンズとの雑種と考えられており、樹勢が強く小枝は太く、葉は大きい丸葉で表面に毛が あり、果実も大きく実梅では豊後があり花梅では楊貴妃などがあります。 杏性は豊後性に似ていますが、よりアンズに近い性質で豊後より枝はやや細く葉もやや小さくてア ンズに似た淡い紅色のものが多く紅色八重の江南所無、極く小輪の一の谷などがあります。 | |||
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