シ キ ミ(自然公園の花と樹)


   奥山のしきみが花の名のごとや 
       しくしく君に恋ひ渡りなむ   兵部太丞大原真人今城 
                               【 万葉集、巻二十、四四七六】 
                  
 シキミの葉には強い香りがあり、臭いを消したり、害虫を寄せつ

けないようにするために、墓前や仏前に供えられるようになった

ようです。

 名の由来は実が有毒のため「悪しき実」が転じてシキミとなった

といわれますが、葉と樹皮は乾かした粉末で抹香や線香をつくる

ために利用されるため、マッコウギとも呼ばれます。


シキミ科シキミ属
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花の見ごろ 2月中旬〜 3月中旬

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