戦いののちの年月寡黙にて
父が育てし黄薔薇・紅薔薇 (冷ゆる馬鈴薯) 森 淑子
ザ・ピルグリムは23年ほど前に作られた新しい現代のバラです。
イギリスのデビット・オースチン氏が作った四季咲き性を持つ丈
夫なバラの系統であるイングリッシュ・ローズの一つで、金沢自然
公園の修景バラのコーナーに、ひと際明るい姿を見せていました。
ザ・ピルグリム(The Pilgrim)は巡礼者のことで、“さまよい移ろう”
という意味もあり、チョーサーの「カンタペリー物語」に出てくる巡
礼者にちなんでつけられたといわれますが、この花の色が濃黄か
ら次第に周囲がクリーム状に変わる様子の表現でしょうか。
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