おじぎ草 眠らせひとり眠るかな 芹澤美香子(饗焔)
オジギソウは葉の一部に触れると次々と葉を閉じ、葉柄
から垂れ下がる様子から、その名がつけられました。
漢名の「含羞草」は恥ずかしがる動作に見た呼び名です。
夜になると葉を閉じることから「ネムリグサ」とも呼ばれます。
オジギソウはブラジルを中心とする熱帯アメリカ原産で日本に
は江戸時代にオランダ船によって持ち込まれたといわれます。
紀州(和歌山県)の本草学者小原桃洞は「今俗間にネムリグサ、
あるいはオジギソウなどと名付け弄ぶ」と『百品考』(2編上・
1847刊)と書き残しています。
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