この山の 時鳥草活け 手桶古る [花季] 野沢 節子
ホトトギスの名は白地の花を染める紫色の斑紋(まだらの模様)
が鳥のホトトギスの胸にある斑紋に似ていることから名づけられ
ましたが、ホトトギス属には黄色の地に細かい赤紫色の斑点をち
りばた花を持つものも多く、またシロホトトギスのように斑紋の
ないものもあります。(参照・ホトトギスの種類)
花壇地錦抄(1695)四・五 にも
“郭公(ホトトギス)花 せんようなり。さらさの見事或は
かの鳥のはねのごとし” とあります。
ホトトギス属は約18種からなる東アジアに固有な群で、日本
にはホトトギスの他にヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、
など10種類ほどが分布しています。
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