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野辺見れば なでしこの花 咲きにけり
我が待つ秋は 近づくらしも〔万葉集 巻第十 壱九七弐〕
ナデシコの花は秋の七草のひとつとして、古くから人々に
親しまれ、万葉集にも二十六首収められています。
ナデシコの名はその花の可憐さが“撫でてやりたいような
可愛い花”に感じられることから来たようです。
平安時代になり中国から入ってきたカラナデシコ(唐撫子)
に対し、在来種はヤマトナデシコ(大和撫子)と呼ばれ、日本
女性の清楚な美しさをたたえる言葉として使われるように
なりました。
ナデシコの風情は日本人の好みに合い絵画や図案にもよく
取り入れられ、また日本女子サッカーのシンボルともなりま
した。
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