久 里 浜 コ ー ス

 近代日本の夜明けを告げた黒船来航の浦賀沖からペリーが琉球についで踏んだ日本の地久里浜を経て、京急YRP野比駅に至る開国前夜の香りに満ちた海沿いのコースである。
 激動の幕末を運んできたとは思えない太平洋の穏やかな波である。
   
       (灯明堂と浦賀沖)
  
       (ペリー記念館)
行  程 約12キロ
  
所用時間 3時間15分

みどころ 
 文覚上人が開いたという西叶神社の彫刻は名工後藤利兵衛の手によるもので必見。
 番所跡、浦賀奉行所跡は現在はわずかに残る石垣の一部や道標のみが往時をしのぶよすがとなっている。
 虎踊りで有名な為朝神社は伊豆大島に流された源氏の武将鎮西八郎源為朝を祭ってある。
 灯明堂は明治5年(1872)まで浦賀湾を照らし続けた灯台であるが、岩に打ち寄せる波と房総の眺めが素晴らしい。
 ペリー上陸記念碑のある公園には、ペリー記念館があり、上陸当時を描いた絵巻物や黒船来航をしらせる瓦版などがあり、維新への道を今に伝えている。
 野比海岸は、潮風を胸いっぱいに受けながら来し方の日本と新世紀へのあゆみに想いをはせ乍らの磯歩きでもある。

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コースガイド
 
京浜急行浦賀駅を出て正面の浦賀通りを南進、浦賀警察署前を通りバス停「ドック前」の先の信号を右折、道なりに進み西叶神社へ。
 神社前道路を進み、信号を渡り直進すると左手の駐車場が番所跡(現在は石垣の一部のみ)。
 更に進み土佐屋酒店手前右手が為朝神社、奥に奉行所跡がある。
 引き返し酒店前の道を右へ進み浦賀通りへ→川間墜道手前を左へ進み灯明堂へ。
 浦賀通りへ戻り川間墜道を抜けて直進し開国橋を渡る。
 開国橋からはその名も「ペルー通り」を進み、ペルー公園へ。
 公園を出て更に進み千駄ヶ谷トンネルを抜けると、野比海岸にでる。海岸からは磯伝いに2.5キロにも及ぶ波打ち際を歩く。
 やがて小公園にいたるので、右側「北下浦海岸通り」に出て突き当たり野比信号を右折、YRP野比駅へ向かう。