はなみちて紅梅となりにけり 暁台
光輝は紅梅性で、2月上旬には薄紅色の中輪の八重の花をつけます。
白梅が早春の清涼感のある美しさがあるのに対し紅梅は温かいぬくもり
のある美しさを感じさせます。
紅梅は古典にも多く登場し11世紀初頭に成立した和漢朗詠集の紅梅の
項には六品ほど漢詩文や和歌が収められています。
「梅は鶏舌を含んで紅気を兼ねたり 江は瓊花を弄んで碧文を帯びたり」
巻 上 春・紅梅 九六 〔元氏長慶集、佳句〕
「色香をば思いもいれず梅の花 つねならぬ世によそへてぞ見る」
巻 上 春・紅梅 一〇一 華山院御製〔新古今集〕
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