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黄葉する時になるらし月人の
桂の枝の色づく見れば
出典不詳(万葉集 巻十・二二〇二)
カツラの美しい黄葉は古来より人々の注目を集めて来ま
したが、花粉の化石が白亜紀(1億4千万前から6500万年前)
にまでさかのぼって発見されたことから、かなり古い植物
の生き残りと考えられてます。
カツラの名はその木灰を抹香の原料に使ったことから
「香出」(香りが出る)に由来すると言われています。
日本では「桂」と書きますが、中国では「桂」はクスノキ科の
ニッケイ(肉桂)やモクセイ科のギンモクセイ(桂花)を指し
ます。
古事記に登場するカツラはモクセイの類のようです。
(註:古事記 [上つ巻] 海神の国訪問の条)
「傍の井上に湯津香木有らむ。・・・・・・・・」
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カツラ科カツラ属 |