杜 鵑 花ホトトギス の 種 類(出典及び画像:朝日百科・植物の世界ほか)
 


ホトトギス
茎は日向地では立ち、半 陰地か陰地では垂れる。 しかし下垂する性質が固 定しているものもある。花 の紫色の斑紋は一般に小さ く、本州のものは大きい。 8〜10月に花をつけるが, 花の寿命は約5日。
 
キイジョウロウホトトギス
湿った岩場に垂れ下がる。 花は葉腋(葉の付け根の ところ)から出て、20個以 上つけるものもある。8〜 10月に花が咲くが、蕾の時 は上を向いていて、開花間 近になると花柄(花の柄) が垂れてきて下向きに咲く。 花の寿命は約5日。
 
キバナノツキヌキホトトギス
葉は長さ8〜17センチで披 針形(刃針に似た形)、茎 が葉を突き抜けるような形 態をして、花が黄色である ことからこの名がある。
 
キバナノホトトギス
照葉樹林帯の林縁(森林の 周縁部分)や疎林下に生育す る。 高さ10〜14センチで9〜11月に 葉腋(葉の付け根)に1〜数個 の花をつける。花は黄色の地に 赤紫色の細かい斑点が散在する。

サガミジョウロウオトトギス
キイジョウロウホトトギス よりやや小型。9〜10月、花は 茎の先に総状に1〜数個つくが 蕾のときから下を向いている。

 
タイワンホトトギス
花はホトトギスよりやや小型 で、花被(雌しべ、雄しべよ りも外側にある部分)上部の 内側側面が薄紫色になり、外 花被片(がく片)の基部のふ くらみ(蜜腺部)も紫色にな る。
  
  

 
タマガワホトトギス
7-9月、黄色の花を咲かせるに もかかわらず、ヤマホトトギス の仲間である。 本州から九州までの主に冷温 帯の林縁や明るい林床に生育す るが、関東地方以西の太平洋側 では岩場に見られ、葉が小さく なる傾向がある。

チャボホトトギス
草丈はふつう5センチにも達せ ず、葉は地面近くに花から花柄 (花の柄)はキバナホトトギス が2〜6センチに達するのに対し て1.5センチ以下と短い。

 
ヤマジノホトトギス
長さ約2センチの花被片(花弁 とがく片)は下から3分の1ほ どのところで水平に開き、基部 (ねもと)に紫色の大きな斑紋 がある点でヤマホトトギスと区 別できる。

ヤマホトトギス
7〜9月に咲く花は白地に紫 色の斑点がある。長さ1.5〜2セ ンチの花被片は下からさ3分の1 くらいのところで反り返るが、 その程度はさまざま。

 
シロホトトギス
花は上向きに咲く6弁花で内 側には斑点が入らないので真白 に見えるが、喉元に黄斑点があ る。(園芸品種)

ホトトギス図 (クリックすると拡大します)

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