ヒノキ(自然公園の花と樹)
 
 鳴る神の音のみ聞きし巻向まきむくの檜原の山を
    今日見つるかも    柿本朝臣人麻呂〔万葉集 巻第七・一〇九二〕
 
  ヒノキはわが国では大昔から最も優れた建築材として知られ、日本

 書紀では“は以ちて瑞宮みづみやにすべし”(巻第一・神代巻上)と記され、

 また枕草子には“檜の木、またけ近からぬ物なれど、「みつばよつば

 の殿づくり」もおかし”(三十八段・花の木ならぬは)とあります。

  ヒノキの語源は「火の木」で錐にしてもみ、火をおこすことからと

 いわれ(大和本草)…異説あり…、 精油が含まれているため出雲大

 社の火継ぎ神事や伊勢神宮の神饌のための火おこしの発火台や発火棒

 として使われるようになりました。     


 

ヒノキ科ヒノキ属ヒノキ種
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