![]() |
わが門のえの実もり喫む百千鳥千鳥は来れど君そ来まさぬ
(万葉集 巻十六・三八七二)
エノキは古くから神の木として信仰の対象にされ、神が降
下するという長野県諏訪明神のタタイ木は元来エノキであ
り、その名はタタイの木→タタエノキ→エノキと変化した
という説もあります。
名の由来は実が鳥たちの餌になったことから「餌の木」の
意味ともいわれ、「榎」と書くのは道ばたに茂って木陰を作
ることから「夏の木」の意味の日本字です。
葉は長さ5-8cm、上部が浅く3つに浅く裂けますが、まれに
裂けないのも見られます。
樹皮は厚く、ざらざらしていますが、楕円形の葉は秋に美し
く黄葉します。 |
ニレ科エノキ属 |