朝 夷 奈 切 通

 鎌倉と金沢を結ぶ国の指定史跡で鎌倉七口(註1)の一つ。
 朝夷奈三郎義秀が一晩で開いたという伝説が あるが、1241年鎌倉幕府の手により開通され ると六浦の塩等の生活必需物資を鎌倉へ運ぶ 重要ルートとなった。
 かながわの古道50選にも選ばれているが静 かな古道の雰囲気を堪能できる道である。

●あ し
 京急バス金沢八景發鎌倉駅行きまたは神奈 中バス大船方面行き朝比奈下車徒歩4分。

●注 意
 水場が多いのでしっかりした靴で出かけたい。

●おすすめ
 峠の中ほどの小道を上ると杉木立の中に切 通しを開く時に祀ったといはれる熊野神社があ る。切通しの出口(十二社神社側)を左折する と梅林が見事な十二社果樹園があり覗いてみたい。
 時間があれば十二社神社をへて鎌倉へ出る のもよい。

(註1)鎌倉七口(切り通し) 仮粧坂、亀ガ谷坂、大仏坂、巨福呂坂、朝夷奈坂、名越坂、極楽寺坂の7個所に鎌倉幕府が尾根を切り開いた道で外部からの敵の侵略にそなえて、曲がりくねった細い道となっている。
(註2)朝比奈の小滝  朝夷奈道と、十二社果樹園の分岐点にあり、かたわらに朝夷奈切通の碑が立っている。この滝上の谷戸が上総介広常邸跡と伝えられている。 


朝比奈の小滝(註2)

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