アカシャの街樾にポプラ秋の風
吹くがかなしと日記に残れリ 石川啄木
ニセアカシアは枝葉がエンジュに似ており棘があることからハリエ
ンジュとも呼ばれますがネムノキ科のアカシアとは全く別種です。
明治の初期、日本に紹介されたとき、同じような棘のある「アカシア」
と間違われたためにこの名になったとも言われます。
札幌のアカシアもこのニセアカシアですが、明治14年、東京・青山開
拓使試験場から苗が移され、明治18年、停車場通りに植えたのが始まり
とされます。 石川啄木や北原白秋の短歌に登場する「アカシア」
もこのニセアカシアのことです。 |