動物におけるオゾン療法の実際
〜ワンちゃん・ネコちゃんの健康を増進する最新治療法

ワンちゃん・ネコちゃんにおけるオゾン療法はまだあまり知られていませんが、国内の動物病院でも少しずつオゾン発生装置が導入され、多くの動物にオゾン療法が実施され、その効果や有効性が示されています。


ワンちゃん・ネコちゃんに対するオゾン療法は、注腸法(肛門からオゾンガスを注入する方法)で行う事が多く、全く痛みが無いのが特徴です。ただし、一部の動物で排便が促される事があります。

オゾンといえば、殺菌作用が最も知られていますが、生体への作用として細胞の代謝を活性化させ、免疫系の調整を行ったり、抗酸化作用を高める事で動物自身の治療する力を引き出す治療法です。特に免疫力の低下している高齢の動物にはお勧めの治療です。飼い主様からは、元気になった!という評価を多く戴きます、飼い主様が驚くほどの激的な効果が見られる事も珍しくありません。


また、アレルギー疾患などでステロイド使用を避けたい場合などにも一度試していただきたい療法です。

        動物用オゾン発生装置


治療間隔は症状により異なりますが、基本的には週1回を4回ほど行い、その後は症状に応じて2週間に一度を目安に継続します。一部の症例では、一度で効果がはっきりする場合や、4〜5回続けているうちに効果が実感される場合があります。


それでは実際の様子を見てみましょう!

オゾン発生装置からオゾンを抽出して、
専用のシリンジに移します

       

肛門から管を入れます

                       

ゆっくりとオゾンガスを
注入していきます

                        オゾン療法終了〜☆

オゾン療法が推奨される疾患


老齢性疾患、皮膚疾患(アトピー性皮膚炎・脂漏症・膿皮症など)、腫瘍の補助療法、椎間板ヘルニアなどの運動器疾患、各種感染症、アレルギー疾患、自己免疫疾患など


通常治療との併用療法、またはオゾン単独療法の選択は動物の症状や病気の種類により異なります。また、オゾン療法は万能ではなく、著明な効果が現れる場合や効果が不明瞭な場合もある事をご理解ください。少なくとも動物の
QOLを高めるためには有効だと思います。



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