■ミス学園第四競技「力」記録 (持ち出し厳禁)
C棟




B棟




校庭



D棟




A棟
至正門
※参考資料:校舎簡略図
校舎は全て三階建てで、全てが渡り廊下で繋がっている。
全ての教室はどの校舎でも外側に位置し、内側は全て廊下になっている。
階段は各校舎とも二カ所、両端に存在する。
※ルール補足
被弾や反則による退場者が出た場合は、その旨放送にて全員に伝わるが、誰が倒したかはアナウンスされない。
潜伏、待ち伏せは構わないが、一カ所に長時間留まる場合は、実行委員会から強制移動を宣告される場合がある。


場所 行動
各員所定の位置へ分散するが、それぞれの位置は知らされていない。
また、開始段階では全ての窓が閉められている。
書記配置場所は以下の通り。
天野チーム:A棟三階。
長森チーム:B棟二階。
美坂チーム:D棟二階。
川澄チーム:A棟一階。
倉田チーム:C棟三階。
天沢チーム:C棟一階。
勝負開始。
A1 開始の合図と共に、川澄チーム・リーダーの川澄舞が猛然とB棟方面へ向けて高速移動。
川澄舞のガードを自称する沢渡真琴は、慌てて彼女を追従。
残ったメンバーは、里村茜が暫定的に指揮をとる形で別働隊となり独自行動を開始。
C1 天沢チーム、石橋を除く教師達が、功績を上げるべく各々が独自の判断で分散。
A3 天野チーム、リーダーの天野美汐を中心に見事な輪形陣を取りつつ微速で移動開始。
D2 美坂チーム、北川潤が「美坂に捧げるラブソング」とやらを口ずさみつつ単独でC棟方面へ移動開始。美坂香里の戦意が減少。それでも残った面々は、慎重に今後の行動を再確認。
B2 長森チーム、七瀬留美、南森、中崎勉が先行し、氷上シュンが長森瑞佳の直衛、斉藤が後方警戒という陣形でA棟方面へ移動開始。
C3 倉田チーム、やはり倉田佐祐理を中心とした輪形陣で、D棟方面へ移動開始。
C1 C棟の廊下を移動中の天沢チーム所属の教師Aが、対面のA棟一階を移動中の川澄チーム別働隊を発見。窓を開けて発砲するも、向こう側の窓ガラスに反射され不発。別働隊は、狙撃には気付かず。
D2 D棟二階を移動中の美坂チーム・深山雪見がC棟からの生活指導教師の狙撃を目撃しメンバーへ警告。
B1 川澄舞がB棟に到達。A棟側の階段を駆け足で昇り二階へ移動。
B2 川澄舞、長森チームの先行部隊を奇襲を仕掛けるも、その直前、七瀬留美に接近を気が付かれ、強襲へ切り替える。
不慣れな飛び道具に照準が合わず、また七瀬留美ら先行部隊の動きが意外と良かった事もあり、惜しくも撃破ならず。
先行部隊を救うべく、本隊の長森瑞佳他二名が援護射撃を展開。
川澄舞も回避行動を取りつつ応戦し、総方合計で三〇発近い銃撃が行われるも被弾者無し。
川澄舞、そのまま三階へと一時退避。長森チームの先行部隊は厳重な警戒態勢へ移行。
B2 沢渡真琴、川澄舞を追いかけて――本人はガードのつもりだった模様――B棟二階へ到達するも、警戒態勢を取っていた長森チームの先行部隊の正面に飛び出し、三人からの集中攻撃を受け敢えなく被弾。リタイア第一号。
敗者:川澄チーム・沢渡真琴の弁「あぅー! イジメ格好悪いんだからっ!」
競技開始後三分も保たず脱落した彼女に、相沢祐一は「何しに来たんだ……アイツ」と厳しい評価。
長森チーム:50点獲得。(合計50点)
川澄チーム残り:川澄舞(3)、里村茜、南明義、柚木詩子、広瀬真希
C2 美坂チーム・北川潤、C棟に到着するも、二階に敵影無し。
B3R 川澄チーム、川澄舞がB棟三階を通過しそのまま屋上へ。
D2 美坂チーム本隊、深山の提案によりD棟二階にて一時停止。美坂香里、水瀬名雪と美坂栞の両名を護衛として手近な教室へ退避。深山雪見と上月澪が斥候として廊下に残留。中腰で廊下の窓辺へ移動し、幾つかの窓を開放。
D1 単独行動中の天沢チーム・無精髭(社会科教師)がD棟一階に到着。適当な教室へ身を潜める。
BR 川澄舞、B棟屋上にて待機。
C1 天沢チーム・温泉(英語教師)、C棟一階の階段の影部分に潜伏。
A1 川澄チーム・里村茜、沢渡真琴憤死の報に遺憾。小考の末、柚木詩子と広瀬真希に川澄舞の護衛役を依頼。柚木詩子らが快諾し別行動。里村茜は南明義を引き連れ、D棟へ向かう。
C1 天沢チーム・天沢郁未が石橋を伴いC棟一階の教室へ移動、潜伏。
CB1 狙撃に失敗した天沢チーム・眼鏡(生活指導教師)、C棟よりB棟へ向けて警戒移動。
D2 美坂チーム・深山雪見、校舎間をゆっくりと移動中の眼鏡を発見し直ちに狙撃開始(一階の校舎間は壁や窓が存在しない)、教師Aは誰にやられたのかも判らぬままリタイヤ。
敗者:天沢チーム・眼鏡の弁「だ、誰だ。後で生活指導室へ来い!」 見事なダメ教師っぷりに場内爆笑。
美坂チーム:50点獲得。(合計50点)
天沢チーム残り:天沢郁未(3)、石橋、温泉(英語教師)、ジャージ(体育教師)、無精髭(社会科教師)
CD1 川澄チーム・里村茜、南明義が、D棟一階に到着。
D2 美坂栞、深山雪見の戦果報告を受け意気揚々。未だに戦意が不足気味の姉に対して、戦意高揚演説を開始。水瀬名雪も揃って拝聴。
D1 教室に潜伏中の天沢チーム・無精髭が、足音で何者(里村茜、南明義)かの接近に気が付く。
C1 天沢チーム・温泉、歌声で北川潤の接近に気が付く。
C1G 天沢チーム・ジャージが、C棟一階から校庭へ移動。隅にある体育倉庫やサッカーゴール等の遮蔽物に隠れつつ移動。校舎間を見張っていた深山雪見は、それに気が付かず。
B2 長森チーム・最後尾で後方警戒中の斉藤が、C棟二階廊下に北川潤の姿を発見。無線を切った上で、無断でチームを離れD棟へ向かう。
C21 美坂チーム・北川潤、C棟二階より一階へ移動開始。歌をを止めたかと思えば「喉が渇いた」と、ダッシュで一階の水飲み場へ向かう。
C1 天沢郁未、北川潤の接近を関知。「どれどれ」と確かめに行こうとした石橋を制する。
C2 長森チーム・斉藤が、C棟二階に到着したが、北川潤の姿は見えず。警戒しつつ、手近の教室を調査し始める。
D1 天沢チーム・無精髭、潜伏中の教室からターゲットを視認。川澄チーム・里村茜と南明義と確認する。
BR 川澄舞、B棟屋上から向かいのD棟二階に開いている窓に気が付き、美坂チーム・深山雪見の姿を発見。
AD1 川澄チーム、里村茜と南明義が、D棟一階へ到着。美坂チーム・深山雪見は彼等に気が付かず。
AB1 川澄チーム・柚木詩子と広瀬真希がA棟とB棟の間に到着。無線で川澄舞へ現在地を伝える。
D2 美坂チーム・深山雪見が二人に気が付き、狙撃を開始。
BR 川澄舞が、同チーム・柚木詩子と広瀬真希に無線で狙撃を警告、と同時に美坂チーム・深山雪見に対して牽制射撃開始。
また、無線でB棟に長森チームが居る事を伝える。
D2 周囲を警戒していた美坂チーム・上月澪が屋上の舞に気が付き、被弾を防ぐ為に深山雪見に体当たり。
その結果川澄舞、深山雪見双方の射撃命中弾無し。
AB1 川澄チーム・柚木詩子、広瀬真希の両名、無事B棟一階に到着。
D1 川澄舞からの無線報告に、川澄チーム・里村茜が向かいのB棟へ向かうべく、C棟方面へ駆け足で移動を始めるも、同チーム・南義明が、前方の教室扉の隙間から覗く銃口に気が付き、その腕を引き止める。
直後発射された、無精髭の射撃は目標を捕らえず。射撃を外したばかりか、居場所が露呈してしまった無精髭は、扉を開け放ちやけくそ気味の突貫を開始。
南明義が慌てて応射するも、双方全く当たらず。
その中、一人冷静な里村茜が「邪魔です」という呟きと共に、放った射撃が見事、無精髭の頭部を直撃。
里村茜、唖然とする南明義の手を引いてC棟へ向けて移動を再開。
敗者:天沢チーム・無精髭の弁「里村の目が何だか怖かった……まるで蛇に睨まれたカエルの心境だった」 早くも二人目の教師脱落に、会場内の生徒達が拍手。
川澄チーム50点獲得(合計50点)
天沢チーム残り:天沢郁未(3)、石橋、温泉(英語教師)、ジャージ(体育教師)
C1 美坂チーム・北川潤が階段を駆け下りて来る。階段の影に潜伏していた天沢チーム・温泉が背後より狙うも、北川潤の移動速度が予想以上に速く、タイミングを逸する。温泉が北川を追撃開始。
D2 美坂チーム・深山雪見と上月澪が、再び窓際へ移動して索敵開始。
C1 美坂チーム・北川潤が水飲み場へ到着。水を大量摂取。
天沢チーム・温泉が背後より近づくも、北川潤気が付かず。温泉は必中を期して更に距離をつめ照準を定める。
C3 天野チーム、輪形陣を維持したままC棟三階へ到達。
同じくC棟三階移動中だった倉田チームと正面から鉢合わせる。
突発的な遭遇戦となり、直ぐさま双方がリーダーを守る様な陣を組み、銃撃戦を展開。
遮蔽物が無い直線的な場所での乱射戦に、双方甚大なダメージを受ける。
共倒れを危惧した倉田佐祐理が、速やかなる撤退を命令。C棟二階へ撤退。
天野チームも後退し、適当な教室へ退避。
本遭遇戦によって、天野チームは二名、倉田チームは三名の被弾者をそれぞれ生み、天野美汐も一発被弾し、残ライフ2となる。
敗者:天野チーム・ミッシング3の弁「彼女を守って倒れたのですから本望でありますっ!」
敗者:天野チーム・ミッシング5の弁「天野様、我らの屍を乗り越えて生き抜いて下さいっ!」
敗者:倉田チーム・副会長の弁「会長、申し訳ございませんでしたっ。お仕置きは勘弁して下さい」
敗者:倉田チーム・会計の弁「精一杯やりましたが、力及ばずでした」
敗者:倉田チーム・副会計の弁「やっぱりダメでした。俺、祭りの射的すらやった事ないんですよ?」

天野チーム:150点獲得。(合計150点)
倉田チーム:100点獲得。(合計100点)

天野チーム残り:天野美汐(2)、ミッシング1(葉月)、ミッシング2、ミッシング4
倉田チーム残り、倉田佐祐理(3)、久瀬、書記(眼鏡っ子)
C1 必中距離まで近づいた温泉教師が引き金を引こうとしたその瞬間、上のフロアで天野チームと倉田チームの交戦が発生。その音に気が付いた北川が身体を動かした事で、温泉教師の弾は命中せず。
慌てて乱射するも、北川潤が廊下に滑り込んで回避。逆に温泉教師に命中弾を与え撃退。
そのまま、音がした上のフロアを目指して移動開始。
敗者:天沢チーム・温泉教師の弁「お前、今度の期末、英語の点数覚悟しておけよっ!」 
……この教師は自分が何を言って、そして大勢の人間がその言葉を聞いている事を理解しているのだろうか? なお北川潤の英語の成績は元々赤点らしい。
美坂チーム:50点獲得。(合計100点)
天沢チーム残り:天沢郁未(3)、石橋、ジャージ(体育教師)
DC1 美坂チーム・北川潤と入れ替わるように、川澄チーム・里村茜と南明義の両名がC棟一階に到着。そのまま駆け足で廊下を通過。
C1 教室内の天沢郁未が、美坂チーム・里村茜と、南明義の接近に気が付く。「どれどれ」と確かめに行こうとした石橋を制する。
C2 C棟二階教室を調査中の長森チーム・斉藤、近づいてくる複数の足音(倉田チーム)に気が付き、教卓の影に身を潜める。
C2 倉田チーム・倉田佐祐理、久瀬、書記がC棟二階の教室(長森チーム・斉藤が隠れている)へ逃げ込み、体勢の建て直しを図る。
C3 天野チーム・天野美汐、ミッシング1、ミッシング2、ミッシング4が教室で今後の協議。
G 天沢チーム・ジャージが、B棟へ向かってC棟一階を通過中の川澄チーム・里村茜と南明義を発見。
B23 長森チーム、後方警戒の斉藤が抜けている事に気が付く事なく、A棟寄りの階段で二階から三階へと移動。
BR3 川澄舞、屋上からB棟三階へ素早く移動中、二階から上がってくる長森チームに気づき、踊り場で身を隠し、無線で長森チームがB棟三階に居る事を告げる。
B12 川澄チーム・柚木詩子、広瀬真希がC棟寄りの階段を使い二階へと移動。無線で川澄舞と挟撃のタイミングを打ち合わせしつつ二〜三階への階段途中にて待機。
C2 倉田チーム、今後の作戦内容を確認。書記が戦力の分散を提案するも、各個撃破を懸念し、今後も固まって行動する事を決定。
同教室内の教卓に潜伏中の斉藤、1対3の劣性に撃って出る事が出来ず。ただ、ひたすら息を殺して身を伏せ続ける。
と、何者(北川)かの接近を関知。全員が、息を潜める。
C2 美坂チーム・北川潤が、倉田チームと長森チーム・斉藤が潜む教室の前を通過。B棟方面へ向けてそのまま移動。
G 天沢チーム・ジャージ、校庭の給水所の影から、川澄チーム・里村茜と南明義のB棟とC棟校舎間通過時を狙い射撃開始するも、初弾命中せず。
発射音によって位置が露呈し、柱の影に隠れた里村茜、南明義との間で激しい銃撃戦になる。
D2 D棟二階で、深山雪見と上月澪が、ジャージ体育教師と、里村茜らの戦闘に気が付く。
狙撃を行うも、双方が遮蔽物へ隠れつつ、しきりに動いて銃撃戦を展開している為、命中弾を得られそうにもなく、チャンスを伺う事に徹する。
C2 美坂チーム・北川潤、尿意を催し、C棟二階のトイレへと駆け込む。
C2 倉田チーム・倉田佐祐理、暫くそのままで、様子見に徹する事を提案。久瀬、書記共に承認。
同教室に潜伏中の長森チーム・斉藤、身動きがとれなくなり思わず天を仰ぐ。
B3 長森チーム、B棟三階廊下を移動し、ほぼ中間地点に到達。
川澄チーム・柚木詩子、広瀬真希が三階へ上がり、階段の影から長森チームを射撃。距離はあったが、広瀬はラピットショットを惜しみなく使用し弾幕展開。長森チーム・中崎勉が避けきれずに被弾。
長森チーム・氷上シュン、長森瑞佳を庇いつつ後退。
川澄舞が、反対側の階段より現れ、後方より挟撃。銃にも慣れてきたのか、今度の奇襲は成功。
後方警戒の斉藤が欠けていた事もあり、氷上シュンに命中弾。長森瑞佳にも一発命中させる。
リーダー長森瑞佳の危機に同チーム・七瀬留美が猛ダッシュで反転。無防備な背中を柚木詩子らに晒すも、生き残っていた南森が盾となる。
七瀬留美、長森瑞佳を抱きかかえ、脇の教室へ床へ滑り込む様に退避。
長森チームは兵隊三人を一挙に失う甚大な被害。
敗者・中崎勉の弁「うあぁっ、やられてしまった。ゴメンよ七瀬さん」
敗者・氷上シュンの弁「はははは。どうやら僕はここまでの様だ。済まないね浩平。お詫びにこの僕の身体を自由にして……」
 
途中で放送が沈黙するも、一部の女生徒が黄色い悲鳴を上げて大喜びする。
敗者・南森の弁「な、七瀬さん、後は任せた……ぜ……決まった?」
結構、格好良かったと評判だった。
川澄チーム:150点獲得。(合計200点)
長森チーム残り:長森瑞佳(2)、七瀬留美、斉藤
C3 天野チーム、B棟三階から聞こえてきた音で、川澄チームと長森チームの戦闘に気が付く。
ミッシング1(葉月)が、ミッシング4へ偵察を指示。
ミッシング4が教室からB棟三階へ移動開始。
BC1 川澄チーム・里村茜、同チーム・柚木詩子からの通信で、長森瑞佳とその一派をB棟三階の教室に追い込んだとの連絡を受けるも、ジャージの射撃に阻まれ、B棟を目前にしつつも辿り着けず、苛立ち始める。
B3 長森チーム・七瀬留美、教卓の影にしゃがんで身を隠し、二つある扉の内、前方の扉へ向けて銃を構える。
長森瑞佳は教卓の真下に隠れている。
B3 川澄舞、チームメイトの広瀬真希と柚木詩子に合流。長森瑞佳らが逃げ込んだ教室を包囲。
D2 美坂チーム、深山雪見が密かに、天沢チーム・ジャージに対して狙撃を試みるも、命中弾無し。
C3 天野美汐、メンバーに向けて小さな声だが力強く「私は勝ちたいのです……」と独白。
マイクによって拾われたその言葉は会場内に伝えられ、観客達を驚かせた。
ミッシング4が、B棟三階の教室前に張り込む川澄舞を含む川澄チームの三人、そして校庭で何者かと撃ち合っている天沢チーム・ジャージ発見の情報を持って帰還。
CB3 天野美汐と(ガードとして)ミッシング2を教室へ残し、ミッシング1と4がB棟へ向けて移動、渡り廊下の影から川澄チームに対して奇襲攻撃を開始。
B3 教室突入を直前にして、川澄舞が敵の接近に気が付き、警告を発するも間に合わず、廊下の影からのミッシング1と4による猛烈射撃――この時の射撃で二名ともラピットショットを全弾撃ち尽くした――柚木詩子が被弾。川澄舞も一発命中弾を受ける
教室へ飛び込む事で難を逃れた広瀬真希だったが、待ち受けていた七瀬の射撃を受けて被弾。
被弾した川澄舞は、大事を取って再び屋上へ向けて転進。
天野チームの二人は、逃げる川澄舞を深追いせず、一度後退。
その隙に、七瀬留美、長森瑞佳を伴い、教室を飛び出し、A棟方面へ向けて移動。
敗者:川澄チーム・柚木詩子の弁「あちゃー。詩子さんやられてしまいました。茜ごめんねっ! 長森さん逃がしちゃったよ。 こらー、グッドマン、茜の事頼んだわよ!」
敗者:川澄チーム・広瀬真希の弁「あ〜あ、七瀬を苛めるまたとないチャンスだったのにぃ。追い込んで追い込んで、涙ながらに懇願する七瀬が見たかったのになぁ……」
……二人ともチームの事をもう少し考えましょう。
天野チーム:50点獲得(合計200点)
長森チーム:50点獲得(合計100点)

川澄チーム残り:川澄舞(2)、里村茜、南明義
BR 川澄舞、屋上に到着。しばし様子見。
C2 美坂チーム・北川潤、トイレにて放尿中。(ヘッドセットからの映像は当然カットされた)
C3 襲撃を終えた天野チーム・ミッシング1と2が教室へ帰還。
A3 長森チーム・七瀬留美と長森瑞佳が、A棟三階に到着。校庭の隅で行われている戦闘に気が付く。
長森瑞佳を教室に退避させ、七瀬留美は中腰で窓辺へと進み、周囲の状況を確認。
B棟二階の窓が開いている事に気が付き、その場に居る美坂チーム・深山雪見と上月澪を発見する。
BR 川澄舞、D棟二階に、美坂チーム・深山雪見と上月澪の姿を確認。
G 天沢チーム・ジャージ、半ば意地になって射撃を継続。
BC1 川澄チーム・里村茜、南明義、校内アナウンスで同チーム・柚木詩子と広瀬真希の離脱を知る。
膠着状態を打破すべく、南明義が囮を買って出る。
A3 長森チーム・七瀬留美、廊下の窓を開放。
D2 美坂チーム・深山雪見、動きが散漫になってきた天沢チーム・ジャージに対して照準。
BC1 川澄チーム・南明義、天沢チーム・ジャージに向けて突貫。同時に、里村茜が援護射撃。
G ジャージ体育教師の動きが止まる。
BR 川澄舞、美坂チーム・深山雪見に対して狙撃準備。
D2 周囲の警戒をしていた美坂チーム・上月澪が、向かいのA棟三階の長森チーム・七瀬留美を発見するも、声が出せない為、警告が間に合わない。
美坂チーム・深山雪見が天沢チーム・ジャージを狙撃。命中させるも……
敗者:天沢チーム・体育教師の弁「くそっ、卑怯者め。正々堂々正面から来い! 背後から狙撃なんて女々しい事する奴はグラウンド二十周だ!」 
いや先生、女々しいもなにも、狙撃したの女生徒ですから……。
美坂チーム50点獲得(合計150点)
天沢チーム残り:天沢郁未(3)、石橋
A3 長森チーム・七瀬留美、美坂チーム・深山雪見の狙撃に成功。
続けて上月澪をも狙うが、既に窓際から離れており、狙撃が不可能になる。
敗者:美坂チーム・深山雪見の弁「うそっ。狙撃手が狙撃手にやられちゃうとはね。ま、気が付かなかった私のミスよね」
親友の敗退に、川名みさきは「もっと頑張ればテレビにいっぱい映るのに……そうすれば野望も叶ったかもね」と意味深な言葉。
長森チーム50点獲得(合計150点)
美坂チーム残り:美坂香里(3)、美坂栞、北川潤、水瀬名雪、上月澪
BR 川澄舞の狙撃、命中はしていたが、美坂チーム・七瀬留美の方が早かった為無効となり不発。
直ぐさま、美坂チーム・上月澪を狙うも、既に退避に移っており射点を得られず。
G 川澄チーム・南明義、突然ターゲットが倒れた事で呆然。
自分もしくは里村茜の援護射撃による戦果だと誤認し、その場で立ち止まってしまう。
A3 長森チーム・七瀬留美、立ち止まったままの南明義の狙撃を慣行し、見事仕留める。
敗者:川澄チーム・南明義の弁「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 何処までも低姿勢な姿が涙を誘う。
長森チーム50点獲得(合計200点)
川澄チーム残り:川澄舞(2)、里村茜
BR 川澄舞が、A棟三階の長森チーム・七瀬留美を発見するも、彼女の位置からでは七瀬の身体は窓ガラスの向こう側にあって狙撃は行えず。通信で、七瀬留美の位置をチームメイトの里村茜へ伝える。
BC1 川澄チーム・里村茜、美坂チーム・七瀬留美の姿を確認。A棟に向かうべく、B棟一階へ移動。
D2 狼狽した美坂チーム・上月澪が、美坂香里らの居る教室へ戻る。
美坂栞、戦意高揚演説を中断。
スタート地点から殆ど動かない天沢郁未に対して、実行委員がペナルティを宣告。
一分以内に少なくとも別の校舎、もしくは別のフロアに移動しない場合、その居場所を放送で伝えるとアナウンスされる。
C1 天沢郁未、石橋を伴い教室を出て、B棟方面へゆっくりと進む。
「先生、何だかやる気が感じられませんなぁ」
「石橋先生にだけは言われたくありません」――との会話が伝わり、会場内の生徒達が失笑。
BA1 川澄チーム・里村茜、B棟一階を走り抜け、A棟へ到達。
A3 長森チーム・七瀬留美、教室へ戻り長森瑞佳に、場所の移動を提案。
C2 倉田チーム、天沢チームに対するペナルティの放送を聞き、自分達もその危険性がある事を知り、移動を決意。
倉田佐祐理を中心に、前後を久瀬と書記が防御する形態で教室を出て、D棟方面へ移動を開始。
C2 時間を置き、潜伏していた長森チーム・斉藤も移動を開始。
C2 美坂チーム・北川潤がトイレから廊下へ出る。
A12 川澄チーム・里村茜、A棟二階へ移動。
A3 長森瑞佳、七瀬留美と共に教室から廊下へ移動。
A23 川澄チーム・里村茜、A棟三階へ移動。
A3 長森チーム・七瀬留美、階段を駆け上がって来る音に気が付き、長森瑞佳に先に行かせ、自身は階段付近で迎撃用意。
C2 長森チーム・斉藤、トイレから出た美坂チーム・北川潤に気が付き、絶叫と共に射撃開始。
距離が離れていた事もあり、命中せず。
C3 天野チーム、階下からの長森チーム・斉藤の絶叫に、斥候を派遣。ミッシング2が教室を出る。
CB1 天沢郁未、石橋の両名が、B棟へ到達。
C21 美坂チーム・北川潤、応戦するも、長森チーム・斉藤の気迫に圧され思わず撤退。トイレ脇の階段を使い、一階へ駆け足で移動。斉藤は乱れ撃ちながら追撃。
C1G 美坂チーム・北川潤と、長森チーム・斉藤が激しく撃ち合い、そしてそれ以上に喚きながら校庭へ飛び出す。
B1 天沢郁未、石橋の両名が、校庭で繰り広げられている美坂チーム・北川潤と、長森チーム・斉藤の戦闘に気が付くも、手は出さず。
石橋の「食いますか?」との問いかけに、天沢郁未は首を振り、傍観を決め込む。
BR 川澄舞が、校庭へ飛び出した美坂チーム・北川潤と、長森チーム・斉藤を発見。
CD2 倉田チーム、D棟に到着。校庭で行われている美坂チーム・北川潤と長森チーム・斉藤による戦闘を目撃。
C3 天野チーム・ミッシング2が、校庭で行われている美坂チーム・北川潤と長森チーム・斉藤による戦闘と、A棟三階を移動中の長森瑞佳との階段付近で身を隠している七瀬留美を目撃。
A3 長森チーム・七瀬留美と川澄チーム・里村茜が接触。互いを牽制しながら撃ち合いに終始。命中弾出ず。その隙に、長森瑞佳はD棟方面へ向け移動。
C3 天野チーム・ミッシング2が情報を携えて教室へ帰還。
C1G 美坂チーム・北川潤と、長森チーム・斉藤が、互いに罵り声を上げつつ、校庭中を走り回りながら激しく撃ち合い。不思議と命中弾は出ず。
BR 川澄舞が、D棟二階を移動中の倉田チームに気が付く。
G 美坂チーム・北川潤、無線で援護を要請。北川潤の回避行動が激しい為、長森チーム・斉藤の射撃は、未だに命中を得られず。
D2 美坂チーム・北川潤の支援要請に美坂チーム全員が揃って教室を出るが、上月澪からの情報により対面の校舎からの狙撃に注意をしつつ警戒気味に廊下へ出撃する。
しかし逆に、廊下横に居た倉田チームの存在に気付くのが遅れる。
AD3 長森瑞佳がD棟へ到着するも、同チームの七瀬留美を気遣い、渡り廊下付近から援護射撃を開始。
C3 天野チーム、ミッシング1の提案により戦力を再び分けようとするも、天野美汐の言葉に全員で行動する事を決定。移動開始。
A3 川澄チーム・里村茜、長森瑞佳の射撃が加わった事で追い込まれる。ロッカーの影でひたすらチャンスを伺う。
D2 倉田チーム、突如前方の教室から現れた美坂チームへ向けて、一斉射撃を開始。
美坂チーム・上月澪が応戦する間もなく被弾。
リーダーの美坂香里も一発被弾し、美坂チームの面々は元の教室へ退却。
美坂チームは机や椅子を遮蔽物に、倉田チームはロッカーや扉を遮蔽物として、教室の扉を挟んで互いが撃ち合う銃撃戦となり、迂闊に頭を出した倉田チームの書記が被弾。
敗者:美坂チーム・上月澪の弁『頑張ったけどダメだったの』
しょぼーんとした表情が、何とも可愛らしく、殺伐とした競技に有って、見る者の心を癒す。
敗者:倉田チーム・書記の弁「えっと……申し訳ございませんでしたっ。倉田先輩頑張って下さい」
ずれ落ちた眼鏡から覗く弱々しい視線がグッドだった。
美坂チーム50点獲得(合計200点)
倉田チーム:50点獲得。(合計150点)
美坂チーム残り:美坂香里(2)、美坂栞、北川潤、水瀬名雪
倉田チーム残り:倉田佐祐理(3)、久瀬
G 美坂チーム・北川潤、無線を通じて聞こえる美坂香里の悲鳴に、長森チーム・斉藤に背を向けD棟へ向けて移動。
BCR 川澄舞が、B棟屋上からC棟屋上へジャンプ移動。
思わぬ行動に、会場内ではどよめきと女生徒達の黄色い悲鳴が起こる。
CD3 天野チーム、D棟到着。
CR 川澄舞が、C棟を駆け足で通過。その早さに驚きの声が上がる。
D2 倉田チームと美坂チームの撃ち合い継続中。
倉田佐祐理、「コツを掴みました」と笑顔で、精密射撃を開始。美坂チーム・美坂栞を見事仕留める。
敗者:美坂チーム・美坂栞の弁「あんなのインチキです。もっと戦わせて下さいっ! まだ私は戦えます。美坂の名の為に戦わなければならないんですっ! ってゆーか、まだ何もしてません。えう〜」
その後、興奮し過ぎたのか、軽い貧血となった彼女は保健室へ直行し、救護班の手当を受ける。
倉田チーム:50点獲得。(合計200点)
美坂チーム残り:美坂香里(2)、北川潤、水瀬名雪
GD1 美坂チーム・北川潤、校舎へ入る際に、慌てて足を滑らせて転倒、銃を手放してしまう。
CDR 川澄舞が、D棟屋上にジャンプ。またもや会場内ではどよめきと歓声。
D1 アナウンスで、美坂栞が倒れた旨が流れ、焦った美坂チーム・北川潤、倒れた姿勢のまま銃に手を伸ばす。
しかし地面を転がる北川潤の銃を、長森チーム・斉藤が蹴り飛ばし、背中を踏みつけ己の銃を頭部へ押しあてる。
「我らが味わった無念を今度は貴様が味わう番だ。己の偶像が危機に晒されていても何もできない無力をとくと味わえ」と、凄味をきかせる。
A3 長森チーム・七瀬留美、長森瑞佳の援護射撃を受け突撃を開始。
DR2 川澄舞、何とD棟屋上から飛び降り、二階の空いていた窓(深山雪見の空けたもの)へ侵入。
D3 天野チームが、渡り廊下にてA棟方面へ向けて懸命に射撃を行っている長森瑞佳を発見。
天野美汐が、全員に射撃準備を指示。
D2 美坂香里と水瀬名雪、そして倉田佐祐理と久瀬は窓から突然の乱入者に思わず呆然。射撃の手を止めてしまう。
A3 長森チーム・七瀬留美が一気に間合いを詰める。
A3 追いつめられた川澄チーム・里村茜、身を滑らせて乾坤一擲の大勝負に出る。
D2 川澄舞、唖然としたままの倉田チーム・久瀬に向けて発砲。命中。
直後、驚く倉田佐祐理の顔を見て、川澄舞は一言。「……間違った。ごめん」
敗者:倉田チーム・久瀬の弁「おのれ川澄舞め。やはり彼女は僕にとっての疫病神なんだっ! 大体、何をどう間違えたらこういう結果になるんだ?! やり直しを要求する。うおおおおおおおっ」 
何にせよ負けは負け。敵の奇襲を受けて敗退した事実は覆せない。言い訳は見苦しいだけだろう。
川澄チーム:50点獲得。(合計200点)
倉田チーム残り:倉田佐祐理(3)
A3 突撃した長森チーム・七瀬留美だが、低い姿勢で飛び出した川澄チーム・里村茜に照準が合わず負けを悟るも、里村茜は七瀬留美を無視し、その先で援護射撃を行っていた長森に対して銃を向け引き金を引くが……。
D3 天野チーム、天野美汐の合図と共に一斉射撃を開始。
援護射撃に徹していたあまり、接近に気が付いていなかった長森瑞佳が被弾。累積ダメージ3を突破
A3 長森チーム・七瀬留美が慌てて振り向き、川澄チーム・里村茜に向け引き金を引くも、直前にリーダーの長森瑞佳が倒された為不発となる。
また、里村茜の放った弾も、死亡判定を受けた後の着弾であった為ポイントにならず。
D1 長森チーム・斉藤が引き金を引くも、やはり直前にリーダーの長森瑞佳が倒れた為に発射出来ず。無念のリタイヤ。美坂チーム・北川潤は斉藤を押し退け銃を拾い上げると、早々に戦線復帰。
敗者:長森瑞佳の弁「えっと。みんなお疲れだよ。残念だったけど……楽しかったね」
敗者:長森チーム・七瀬留美の弁「ああ、ごめん瑞佳。あたし守りきれなかった……ってゆーか、アンタ何処行ってたのよっ!?」
敗者:長森チーム・斉藤の弁「うぬぬぬっ、このやり場のない怒りをどうすれば良いのか。こんな事なら格好付けずにさっさと撃つべきだった……って、痛っ! ごめんなさい七瀬さん痛っごめん痛っ……」

長森チーム敗退。負けてなお爽やかな長森瑞佳の姿と、最後までガードとしての義務を果たし続けた七瀬留美に、会場内から惜しみない拍手が起こる。逆にチームプレイよりも己の復讐心を優先した斉藤には失笑の渦。
天野チーム:350点獲得(合計550点)
D2 気を取り戻した美坂香里と水瀬名雪が射撃を再開。そして一階から上がってきた北川潤も攻撃に参加し、未だ呆然としたままの倉田佐祐理が被弾。一気に累積ダメージ3を突破。隣に居た川澄舞、被弾するも「佐祐理ごめん……」と言い残してその場を撤退。北川潤、そのまま川澄舞を追って移動。
敗者:倉田佐祐理の弁「あははー。やっぱり舞は優しいね。でもその優しさが今回は仇になっちゃったかな。佐祐理の分まで頑張って〜」
先程の川澄舞の乱入について、倉田佐祐理が言うには「佐祐理を守るための反射的な行動で、多分最初に久瀬さんを撃ったのも反射的なものだと思います」との事だ。
倉田チーム敗退。
美坂チーム250点獲得(合計450点)
川澄チーム残り:川澄舞(1)、里村茜
A3 九死に一生を得たものの、川澄チーム・里村茜は、長森瑞佳を倒したのが自分で無い事に気が付き脱力。
アナウンスが流れ、現在までの生き残りが報告される。
川澄チーム残り:川澄舞(1)、里村茜
美坂チーム残り:美坂香里(2)、北川潤、水瀬名雪
天沢チーム残り:天沢郁未(3)、石橋
天野チーム残り:天野美汐(2)、ミッシング1(葉月)、ミッシング2、ミッシング4
B1 天沢郁未、「さて、そろそろ良いかしらね……」と一言漏らし、石橋を伴い移動。
DA2 川澄舞を美坂チーム・北川潤が追撃中。川澄舞、素早い動きで北川潤の射撃を回避しつつA棟へ移動。
D3 天野チーム、天野美汐を中心とした陣形でA棟方面へ移動、廊下の隅で戦意を失っている川澄チーム・里村茜を発見。
里村茜、無抵抗のまま天野チームの攻撃を受けリタイア。
敗者:川澄チーム・里村茜の弁「ふぅ……どうやら、私はどうやってもあの人には勝てない様ですね」
何かが吹っ切れた様な、爽やかな表情が何とも印象的だった。
天野チーム50点獲得(合計600点)
川澄チーム残り:川澄舞(1)
A2 川澄舞が、A棟廊下を駆け抜ける。美坂チーム・北川潤、なおも追撃中。
C2 美坂香里、通信を使って、同チーム・北川潤にそのまま川澄舞を全力追いかけるよう指示。
自身は水瀬名雪を伴い、C棟へ移動。川澄舞の挟撃を目論む。
B2 川澄舞と美坂チーム・北川潤がB棟に到達。
しかし川澄舞は廊下を全力疾走中、前方から近づく気配に気が付き突如停止。
窓を開けてグラウンドへと逃れる。
G B棟前のグラウンドに向け落下中の川澄舞、背後の気配に気が付くが……
B1 天沢郁未、川澄舞が目の前に着地した瞬間を狙って射撃。見事命中させる。
敗者:川澄舞の弁「……不覚をとった」
敗軍の将多くを語らず、を地で行く姿勢が潔い。最もアクティブに動き回り勝負を盛り上げた彼女にも、会場内のい人々は惜しみない拍手を送る。
川澄チーム敗退
天沢チーム:250点獲得(合計250点)
B2 美坂チーム・北川潤が、川澄舞の姿を追って窓際に近づく。
C2 美坂香里、水瀬名雪も川澄舞の姿を追って窓辺へと向かう。
D3 天野チーム、窓辺へ移動し、川澄舞が敗れる現場を見る。
G 天沢郁未、石橋から銃を借り受け、二挺ともモードをラピットショットへ切り替えると、両手に銃を持った状態で校庭の中央へと進み出る。
B2 美坂チーム・北川潤が天沢郁未の姿を確認。
C2 美坂香里、水瀬名雪も、天沢郁未の姿を確認。
D3 天野チーム、天沢郁未の姿を確認。
G 天沢郁未、撃てと挑発するかのように、両手を下げた状態で校庭中央にて停止し、周囲を見回す。
B2 美坂チーム・北川潤が、窓から天沢郁未を狙うべく銃を構える。
C2 美坂香里、水瀬名雪も、窓を開けて天沢郁未に向けて銃を構える。
D3 天野チーム、天野美汐を除いた全員が、窓を開けて天沢郁未に銃を向ける。
G 天沢郁未、周囲からの一斉射撃に晒されるも、首の動きと僅かなステップ――その範囲は、前後左右にそれぞれ半歩ずつのみ――だけで、全て回避し、直後、両手に持った銃を目標が居る方向へ向け構えるやいなや射撃を開始。
僅か三秒の間に、美坂香里、水瀬名雪、北川潤、ミッシング1、ミッシング2、ミッシング4のターゲットを正確に射抜いてみせる離れ業を披露。
敗者:美坂香里の弁「うそっ。あたしまだヒットポイント残ってたはずだけど……」
咄嗟に窓から離れた美坂香里だったが、天沢郁未の撃ったものは全弾ラピットショットでした。残念!
敗者:美坂チーム・水瀬名雪の弁「え? 私撃たれちゃったの?」
真面目さが仇となったか、さしたる出番も無いまま散る。
敗者:美坂チーム・北川潤の弁「マジかよ?!」
数々の奇行で我らを驚かせた彼も、最後は天沢郁未の妙技に驚かされたらしく、口数は少なかった。
美坂チーム敗退。
敗者:天野チーム・ミッシング1(葉月)の弁「な、何が起きたのかっ!? 我らの作戦行動は完璧だったはずだ」
敗者:天野チーム・ミッシング2の弁「あの距離、あの体勢から初弾命中だと? 信じられないっ!」
敗者:天野チーム・ミッシング4の弁「うおおおっ、天野様〜早くお逃げ下さい〜」

文芸部の面々はみんなまとめてサヨウナラ。しかし予想以上の奮闘と言っていいだろう。お疲れさまでした。
天野チーム残り:天野美汐(3)
天沢チーム:500点獲得(合計750点)
D3 天野美汐、生き残るも、流石にメンバーが眼前に一気に倒された光景を目撃した事で意気消沈。
G 天沢郁未、廊下天井の照明器具・鏡面部分を狙って反射攻撃を慣行。
何と、グラウンドからD棟三階、廊下半ばに佇む天野美汐を狙撃してみせる。
ラピットモードで放たれたショットは見事に美汐のターゲットを捕らえ、天野美汐も一気に敗退。
敗者:天野美汐の弁「勝とうという意志が無くなった時点で、私の敗北は決まったのかもしれません。私の為に戦っていただいた皆様、申し訳ございませんでした」
下馬評を覆し善戦した彼女に惜しみない拍手が沸き起こる。
天野チーム敗退。
天沢チーム:250点獲得(合計1000点)
勝負有り。
競技終了。
勝者:天沢郁未の談「え? 私が優勝なんですか? 信じられませ〜ん。まぐれって怖いですよね」
……誰も信じませんって、そんなの。
勝者:天沢チーム・石橋の談「いやぁ。いい仕事しました」
このコメントには会場の人間が全員が「おいおい」「何もやってないだろ?」「銃貸しただけじゃん」等のとツッコミを入れた。
天沢チームの勝利。生き残り得点(250+50)が加算され、合計1300点に。


天野 長森 美坂 倉田 川澄 天沢
208 190 407 891 355 949
580 685 660 950 75 50
381 405 348 398 1293 175
600 200 450 200 250 1300
乙女
合計 1769 1480 1865 2439 1973 2474
※第四競技終了時の得点。


 様々な思惑や主義・主張、そして人間関係が絡み合い、約三〇分間に及ぶ乱戦を制したのは、思った通り郁未だった。
 不用意に力を使うことなく、最小限の動きで必要な戦果をきっちり取る辺りは、流石と言った所だろう。
 ただそれでも、最後に見せた回避行動と射撃は、彼女のミステリアスな噂を肯定してしまう材料になるかもしれない。
 まぁ本人も判ってやったのだろうが、インタビューでのコメントは幾ら何でもわざとらしすぎると思う。
 当初危惧されていた怪我人も、美坂栞が軽い貧血で倒れたのみに留まり、第四競技は無事終了。
 これで最終競技を残すのみとなったわけだが、現時点での点数は、先の戦いにしたたかな勝利を収めた郁未がトップに返り咲いた。
 第三競技終了時には圧倒的な差でトップだった倉田佐祐理が僅差の二位となり、その後は川澄舞、美坂香里、天野美汐と続く。
 優勝候補の本命と目されていた長森瑞佳は最下位であり、トップとの点差は一〇〇〇点以上と、点数だけで考えると優勝は絶望的な状態だ。
 しかし、最終競技は「乙女」。
 実際に蓋を開けてみるまでは判らないが、恐らくは女性らしさを競う物だと思われており、なれば、あらゆる家事に精通していると目されている長森瑞佳にもチャンスは残っているだろう。
 特に郁未などは、私から見るに家事は最低限のレベルに過ぎないと思われるし、競技の内容次第ではまだまだ逆転のチャンスは十分ある。
 何しろまだ点数は三〇〇〇点も残っているのだ。
 故にどの陣営の応援も益々加熱し、会場内の人々は最終競技となる「乙女」勝負の開始を今や遅しと待ちかまえていた。




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