ソフィアの鐘

〜言葉が足りなくて君を傷つけ  言葉が過ぎて また僕も傷つき〜


収録アルバム:おもひで泥棒
発売日:1994年10月25日
シングル:となりの芝生/ソフィアの鐘
発売日:1994年11月30日
最寄り駅:JR中央線四谷駅

歌の季節は冬。ちょうどクリスマス・イブの夕方でしょう。 やはり別れは夕方がお似合い。駅前の四谷見附橋を横切る横断歩道で、西日に向かって立つと、 確かに信号の色は見えません。歌の通りと感激しながら、 駅前の交差点(新宿側)を南へ行くと迎賓館。 学習院初等科を過ぎて東宮御所を抜ければ、「絵画館」のある神宮外苑は近いです。 迎賓館から弁慶橋、紀尾井坂へ向かう通りは、 アーチのような桜並木。もちろん冬なので咲いていませんが・・・。 向こうにホテルニューオータニが見えます。
イグナチオ教会の横をニューオータニへ向かう道路の片側(右側)は、 土手の遊歩道。 (土手下に上智大のグラウンドがあります。→  「ソフィアの鐘」番外編へ そこにある桜の木々が道路に被さるように枝を伸ばしていて、満開の頃と散る頃は とても美しいでしょうね。 イグナチオ教会の前には、ちょうどクリスマスのミサの開始時間が書かれた案内板が貼り出されて いました。
四谷見附橋 から下をのぞくと、線路が見えました。橋とは言っても、暗渠なんですね。

上智大学(ソフィア)のとなりにあるイグナチオ教会の鐘が、鳴り響く午後6時。 恋人同士なら、ただひたすらロマンティックなホワイトクリスマスに、 二人はどんな想いで行き過ぎる電車を見ていたのでしょう。かじかむ指を温めあうわけでもなく。 いにしえ人が畏れた逢魔が時(夕方の薄暗くなった時分)を、恋の終わりの刹那がよぎって行く・ ・・。

恋の終わる瞬間と言えば聞こえは良いが、平たく言えば、それは心の切れる瞬間の ことである。
心の切れる瞬間というものは、不意にはやってこない。悲しい助走の果てにそのジャンプがある。
(「ソフィアの鐘」ライナーノートより)




♪遠くでクリスマス・キャロルが聞こえる
君の涙に気付かないふりをしている
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