第3章「いよいよ知床」の巻き

ヒィーーーー!さ…寒いッ! |

夢中で食べてます |

夢中で撮影してます(笑) |

湖面が美しい知床・一湖 |
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チロチロ〜ン♪カバンに付けた小さい鈴がカーブを曲がるたびに車内に響く。良かった、可愛い小さな鈴にして。本物の「熊避け鈴」だったら、かなりうるさかったな、こりゃ。(笑)そんな事を思いつつ車はひたすら海沿いを走り、知床半島の羅臼に到着。道の駅「知床らうす」、ここでお昼休憩。
近くに美味しそうなパン屋さんの情報があったので行ってみる。…が、店が閉まっていた。(´д`lll)残念〜。ゆっくり食べている時間も勿体なかったから、道の駅でホッケバーガーを買って駐車場の車内で食べる。ふと目の前の山の斜面を見ると鹿さん発見!鹿を見ながらのバーガータイムとなりました。(笑)幸先良いスタート♪知床と言えば鹿だもんね。たくさん出会えそうな予感〜。
さぁ、ここから知床峠!知床横断道路を羅臼側からウトロ側へと走る。野付半島ではあんなに青い空だったのに、ここへきて微妙な天気。山の上は白っぽいけど、果たしてどうなの〜?と不安に思いながらクネクネと登っていく。四方八方緑に囲まれ、おぉ〜これが知床峠だね!と喜んだのも束の間、車は真っ白な世界へ突入!み、見えない。何も…見えないんですけど〜。(汗)真っ白な世界の中、峠の頂上である展望駐車場に到着。景色も何も…ってな状況だったけど、とりあえず車から降りてみる。
さっむーーーーーーーー!!!!!!寒ッ!寒い!寒すぎー!
Tシャツの上に2枚羽織っても凍える寒さ。何も見えないし、辛過ぎるので(涙)、峠の向こうウトロ方面へ向けて再び走り出す。スイスイと快適に峠を下ってくると霧もとれて視界が開けた。そして、鹿。こちらにも鹿。あそこにも鹿。さすが知床。一気にテンションあがりまくり。(笑)
今回は「フレペの滝」に行ってみよう!と決めていた。ということで、ネイチャーセンターに車を停めて、滝までのコース(約20分)を歩く。遊歩道の入り口には滝までの地図と注意書き。なになに?ヒグマが頻繁に目撃されています、だと〜!?(驚)鈴もあるし大丈夫!…だよね?霧雨の降る中、薄暗い森の中へ入る私達。チロチロ〜ン♪と鳴らしながら歩く。ドキドキ…。
いざ森の中を歩いてみると、途中ひらけて見通しも良くなるし、人ともすれ違う。静かな森にチロチロ〜ン♪だけが響き、ちょっと鈴が恥ずかしくなる私達。(笑)そして滝付近まで到着すると、いたいた!鹿だよ!エゾ鹿があちこちに〜♪こうなると、もはや鈴の音色が邪魔!カバンのポケット部分に押し込んで消音する我々。(笑)で、鹿さんに近づく。うほほ〜!逃げない。近くで見放題。鹿さんと一緒に崖の上から海を見渡す。滝を見る。何て贅沢なことでしょう〜!ちなみに鹿は大抵数頭ずつ群れていて、今年生まれの小鹿を連れているファミリー(メスの群れ)も多かったョ。小鹿は本当に可愛いッ♪そして、草原をよ〜く見てみると、手足を折って伏せた状態で休んでる鹿もチラホラ。こんなリラックスしている姿なんて滅多に見られないよ!貴重だねぇ〜。
霧雨が降ったりして、私の髪はモッサモサ。前髪に至ってはクルックル状態。普段の私なら、ぶーたれまくりなトコロだけど(笑)、この時は、もうそんな事はちっとも気にならず。鹿との時間を満喫、写真撮りまくりな2号なのでありました。
結局、鈴の効果もあって(?)ヒグマとの遭遇することはなく、無事にネイチャーセンターへと戻った我々。「遠くからなら見てみたい」という気持ちはあったけど、そんな都合よくもいかないもの。ヒグマの活動期は5月頃〜7月いっぱいまで。時期によって遭遇率も変わるのだ。バッタリ出会ったりしたら一大事だからね。これで良かったョ。
ちなみに。同じ日、札幌の藻岩山では親子のヒグマが出没しニュースになっていた!藻岩山は去年、私が両親と登山した山だよ。しかもその登山ルート上で目撃されていた。ヒィ〜!(怖!)
フレペの滝を見学した1号と、滝付近の鹿を見物した2号(笑)、お次は知床五湖へ。時間的に厳しかったんだけど、ここまで来たからには、せめて一湖くらい見ておこうよ!という事で移動。こちらは滝と比べて観光客がいっぱい!個人的にちょっと冷める。(苦笑)一湖までの木道コースは、レクチャーを受けなくてもガイド無しでも、そのまま個人で勝手に行けるので、他の観光客と交じってゾロゾロと進む。木道コースの淵には電流が流れる線が張り巡らされていて、ヒグマ対策がしてあるよ。改めてヒグマとの共生を考えさせられるね。
雄大な景色を見ながら木道を歩き進むと、一湖が見えてきた。湖面に映り込んだ森の木々が美しい!木道コースからだと、ちょっと遠くてその点は残念だったけど、雄大な知床の景色を見ながら自然の偉大さを感じるには文句なし!
一湖も見学したことだし、もう宿に向けて戻らなくては!夕食に間に合わなくなるよ〜。(汗)っという状況の中、「携帯でも鹿が撮りたーい!」とワガママを言い出す私。心優しい1号が道路脇にいる鹿を見つけて停車してくれたので、1人で車から降りて鹿さんのもとへ。近づきながらカシャ!そして、もっと近づく、近づく。しっかし逃げないね〜。(笑)結局、手を伸ばせば触れるくらい近くで撮影させてくれた鹿さん。これで友達に写メが送れるよ♪撮影協力ありがとう〜。
再び知床峠。今度はウトロ側から羅臼方面へ。帰りはラッキーなことに霧が晴れて景色を堪能することができたよ!こうなると見通しも良いからドライブも楽しいね〜。先ほど真っ白で凍えた展望台。寒いことには変わりなかったけど(笑)、山々がちゃんと見えた!迫力の羅臼岳もドドーン!としっかり見ることができたよ。あと2か月もすれば知床横断道路は通行止めになり、5月までは雪で閉鎖だからね。貴重なドライブなのだ!
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