親切なタクシーの運転手さんに色々と情報を貰いつつ、車は砂丘へ。(らっきょう花畑は時期が少し早く、まだ花が咲いてないらしい。残念!)
15分程度で到着。砂丘会館のロッカーに荷物を入れ、「砂丘入り口」の階段を登る。…と、目の前に広大な砂丘が!
どこまでもドーーーーーンと広がる砂丘。足元の砂の感覚を楽しみながら、早速歩き出す母と私。スニーカーは砂が入り大変な事になる、貸出しの長靴が存在する、という前情報を得ていたので、それならば…と、2人揃ってブーツスタイルで来ていた私達。これが大正解〜!結構、皆さん砂と戦って大変そうだったけど、全然平気だったョ♪
入り口付近の「ラクダ乗り場」と「遊覧馬車乗り場」を過ぎ、まず目指すは定番中の定番、馬の背。遠くのほうで、アリンコが一生懸命に砂山を登っているように見える、あそこが馬の背だ!結構キツイ登りで、深い砂に足をとられ思うように歩けず苦労するらしい。覚悟して登る。あれれ?全然ヘッチャラだよ。うはは〜、楽しい!
母は夏に足の甲を骨折し、更にその後も足の指を捻挫したりしていた為、大変そうではあったけど、それでも、もともと登山が趣味、肉体労働OK!カモーン!というパワフル母さんなので、骨折から完治してないというのに、ぐんぐん登る。さすがです。(笑)
馬の背に登り切ると、目の前に日本海が広がっていた!風が気持ちイイ!海が綺麗!そして、振り返ると頂上を目指しやってくるアリンコの数々。(笑)みんな、頑張れ〜。頂上はもうすぐだ!
殆どの人は馬の背まで登り、日本海を眺め、砂丘を眺め、気持ちの良い風を浴びると、再び来た道を下って行く。…が、しかーし!我々親子はそう簡単に砂丘を終わらせない!人の行かないほうへズンズンと歩く。まだ人が踏み入れていない砂地を探し、歩みを進めると、あったよ!あった!砂と風が作り出す芸術、「風紋」。馬の背あたりの砂じゃ〜、皆に踏まれまくってるから風紋は見られない。やっぱり、こういう所まで歩いて探さないとね!はぁ〜、なんて綺麗なんでしょ。
感動する私と母の前に、5人組のご婦人が遊覧馬車から降りてこちらへやってきた。そのうちの1人が小走りに私達のいる丘の上までやってきて、海を眺めると、くるりと振り返り仲間達にこう叫んだ。
「ない、ない、な〜〜んにもない!ただ海が広がってるだけ〜!」
すると、他の人達はこちらへ来る足を止め、その人が戻ってくるのを待っている。極めつけは、先発隊となりやってきたご婦人の最後の一言。
「大丈夫、写真撮ったから!」
そしてご婦人グループは、馬の背にあがることも無く、遊覧馬車で来たので砂丘をさほど歩くこともなく、足元にある風紋にも気がつかず、そのまま砂丘入り口へ戻っていった。これにはビックリだよ。自然を楽しめない、自然に感動できないって、物凄く寂しいことじゃない??ただの海、ただの砂、それはそうかもしれないけど…あまりにも好奇心とか無さ過ぎ。自然を感じて感動したり、ワクワクできない人間に、私はなりたくないなぁ〜。
私と母、呆然。( ゚Д゚) ポカーン!な出来事でした。
風紋探しをしつつ、今度は緑の地帯へ。意外かもしれないけど、砂丘にも色々な植物が生えているのだ!見たこと無い不思議な植物を観察しながら歩いていると、たくさんのアリ地獄を発見。嘘〜?こんなところに?「絶対、ジロコタロコだよ」と母が言うので、「どれどれ」と確認。(笑)アリ地獄を手で大きくすくって砂を少しずつふるい落す…と、いた!ウスバカゲロウの幼虫(アリ地獄)のジロコタロコ発見〜!私の手から落ちると、後ろ向きにサササ…と砂の中へ消えていったョ。砂丘に住んでいるだねぇ。ちなみにジロコタロコとは母の出身地:茨城県でのアリ地獄の通称だよ。
そんなこんなで砂丘を堪能しながら、「砂丘入り口」まで戻り、ちょっと歩いて近くにあるサンドパル鳥取「砂の美術館」へ。砂で作られた彫刻が色々と展示してある砂丘お決まりの観光スポット。「ほぉ〜、すごいねぇ〜」と感心して本日の砂丘終了。
ちょうど良くバスが来たので、バスで鳥取駅に向かう。鳥取の町は、
何ていうか…、地味だった。(笑) |
第2章「砂丘の魅力に酔う」の巻き

母も痛い足で馬の背を目指す
砂山に登るアリンコとなるのだ! |

左上の小さい点は人影
馬の背が高いことがよくわかる |

砂で作られた万里の長城 |
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