4、草原へのツアーPART2〜KIKI大迷惑編〜 

モンゴルではウランバートルから他の町に行く手段が飛行機かヒッチぐらいしかなかった。
定期バスなんかでてないのだ。フーム。北京への列車の切符はとったけど、それまでウラ
ンバートルでゴロゴロしているのもなぁ…。ゴビに行きたい。やっぱそうでしょ。うんうん。
とM嬢に相談。
「ゴビへのツアー代なんかいくらすんのか分かってんの?KIKI。」とM嬢。
そう、KIKI達にはそんなにお金がなかったのです。ジュルチン社なんぞに頼むと多分
$500は一人頭したはず。えーん。でも折角モンゴル来たのだからどっか行きたいよー。

そんなある日、日本人旅行者に耳よりな話を聞いた。ガーナさんとゆう人が開く
『SummarGarden』という幼稚園では、ガーナさんが夏のアルバイトとして格安のツアーを
実施しているというのだ。
車1日チャーターで$100。それを人数分で割って何日でもどこでも行けるっというのだ。
(テントの用意はあるが、食料は自分達で用意しなければいけない)ほぉー。
その人はゴビツアーを5人で4泊5日で行ったという。すると$100+食料代で行け
ちゃったんだ。安ーい。
$500と$100ではえらい違いだ。早速M嬢とガーナさんを訪ねる事にした。

ガーナさんに会えるのに2日程時間がかかったが、とりあえず今日の15時出発予定、
ただしKIKI達が旅に同行してくれるツレを2人以上GETできた場合のみ。
見つけられなかったら15時にはオフィスに行かないので、お流れ。
という摩訶不思議な約束をしたのです。
ま、それよかツレ探しです。早速KIKI達はマンドハイホテルに向かい、日本人を物色します。
(やっぱ日本人って安心できるやん。)いきなり訪ねてきた(KIKIはここに泊まってなかったの)KIKI達を
不信に思わず、すぐにOKをだしてくれた人がいました。それがレイちゃんアンドあっくん
だったのです。イエーイ。探し始めて30分でツレGET!15:30に白タクでお迎えの約束
をして、それぞれ食料探しや防寒具集めに取りかかることになりました。

* - * - * - *

M嬢と別れ、缶詰やパン等の買いだしに向かうKIKI。ものすんごいミスを犯してしまう。
それは、、、、遅刻でした。実はゼミでも『遅刻女王』の異名をとっていたKIKI。
モンゴルでもやってしまいましたぁ!あうう〜〜〜
でも、でも、10分だったんですよ、10分。15時10分過ぎに指定されたオフィスに行くと・・・
もぬけの空。あぁ〜〜。モンゴル人って時間にルーズなん違うん?

それからガーナさんつかまえるのに2時間ぐらいかかってしまった。
「うーん。もう今日は出発するには遅いね。明日にする?」とガーナさん。
しかし、実は明日出発だと北京行きの列車にギリギリになってしまう。モンゴルでの車だから
最低1日前には戻ってこなくちゃいけない。フーム。どう考えてもゴビは諦めなければならない
ようです。

足どり重くレイちゃんとあっくんの元に向かうKIKI達。KIKIの遅刻のため、彼らにまで迷惑を
かけたのです。最悪な奴ですよ、KIKIは、、、。でも彼らは好い人で、ちょっとがっかりした
みたいだけど、許してくれました。偶然にも彼らも同じ列車で北京に向かうとのことで、彼らも
ゴビを諦めることになりました。ホンマすいません。(-人-)
結局、KIKI達は4人でテレルジへ1泊2日で行くことになったのでした。
長い長い前ふりでしたが、ようやく再び草原へのツアーが始まります。

ランバートルより車で2時間ぐらいでガーナさんの親戚(?)のゲルに今夜は宿泊。
ツーリストゲルなんかと違って、天窓にガラスがはってあったり、家具も実用的。
乳製品もハッとするほどおいしい。ミルクにオロムチーズなんてモンゴルでご飯食べた中では
唯一おいしいと思ったものだ。
えーとオロムチーズってね、クリームチーズのことなの。出来たてだからトローンてしていて涙
でる程おいしい〜。パンに載せて食べました。
ゲルでの食事ッスヾ(@⌒▽⌒@)ノ めし食ってる横にゴロンって…
山羊の贓物煮とオロムチーズ、パン、塩味のお茶♪  左記山羊の頭とアイラグ(ヨーグルト風味の酒)

ここにはガーナさんは息子(3歳ぐらい?)を連れて来ていて、ガーナさんの息子以外にも何人も
子供達がいた。実はKIKI、子供は苦手(そのわりに就職先は子供関係だったから笑える)
それなのに子供は寄って来る。アーうるさい。しかもここの子供ってば人のジュース勝手に飲む
、サングラスとかくれくれうるさいわ、ほんとかわいくない。M嬢は持ってきていたりんごをカバ
ンに隠していたいたのにもかかわらず、勝手に食べられた。犯罪じゃないのー。躾悪すぎぃ。

折角草原にやって来たので、見晴らしの良い丘に皆で登ったのはいいが、子供達はすぐ飽きて
帰りたがる。KIKIはもっと静かに景色に見とれたり、昼寝したりしたいのにーー。
だから子供は嫌いなんだよー。ってKIKIがお子様だからなのかもね。後は馬乗ったりしたかな。
夜は雨でした。草原での雨って風情があっていいかも、、と思ったのはつかの間。雨で一番困るの
はトイレ。ここでは大自然がどこでもトイレなんだけど、女の身で雨の野外トイレは辛いッス。

M嬢と牛に乗る。の日は何故かガイド付き、英語を話せる
ナラちゃんとツェツェちゃんの登場。
2人ともまだ学生さん。とってもかわいい
仲良し二人組みって感じです。
ちょっとしたアルバイトなのかなぁ?

2人を途中ピック・アップして、
テレルジ近くのどちらかのおばあちゃん家
へ行く。そこでちょっとビックリしたのは
ゲルでネコを飼っているの。
犬飼っているのはなんだか分かるの
ですが、ゲルとネコって合わない気がした。

←牛引いてくれてるのがナラちゃん。

そこでは馬だけでなく、バッファローみたいな牛に乗せてくれました。
ゆっくりしか歩かないので落ちないはずなんだけど
持つ所がないのでKIKIはコワクテ「キャーキャー。」言ってたら(楽しかったんだよ)、
「大丈夫かえ、このお姉ちゃんは?」という目でナラちゃんたちに見られました。

亀石でかいぞー。w(゚o゚)wワオ!!

テレルジに行ったのならもちろん行きました亀石
すっごい巨大な岩が亀みたいな形しているから亀石って
言うんだけど、ほ〜んとでっかい。何mあったのかビル
の5階建てぐらいかなぁ。

しかも中登れちゃうんですよ。もちろん手摺りなどは
なし、足滑らせたらおしまい。運動不足のKIKIに
とってはハードだったぁ。どんくさいものだから足
しょっちゅう滑らせては、ナラちゃんに助けてもらっく
 てました。へへへ。途中から、「この人ほっと
とヤバイ
」と思われたのかナラちゃんは親切にも
KIKIの手を引いてくれます。
年下の女のコに手を引かれてハイキング。
なんだか照れるなぁ。テヘヘヘ。
つーか、もっと頑張れよKIKI。。。
ホンマ大迷惑な女だ〜。


こーして第2回草原へのツアーは終わるのでした。次はウランバートル編だね。


5、KIKIのウランバートルでの過ごし方 

@ご飯編

メシには苦労させられました。KIKIはご飯食べないと機嫌悪くなるので、朝・昼・晩とキチンと
食事したい。なのにウランバートルったらご飯屋さん探すのも大変だし(パッとみためどこの店も
何売ってるのか分からない)、折角見つけられても、「売りきれです。」なんてお食事タイムにも
かかわらず言われちゃう。ムカツキー。しかも上手くありつけてもおいしくない。

だから道のキオスクで売っていた袋入りで何個も入っているパンを買っておいて、毎日チビチビ
食べていた。それがどの種類買ってもおいしくなーーい。しかもある日袋の中見てたら、ア、
アリが這っていた……。
「おいしないやろーこのパン。」なんてアリに話かけながらKIKIは
食べてた
けどさ。
そして何故かミネラル・ウォーターよか、ファンタとかコーラのペットボトルが安かったので、毎日
ジュース飲んでました。あー不健康〜。しかも1本のペットボトルを4日ぐらいに分けて飲むから、
3日目以降なんて炭酸切れて、砂糖水。激甘ッス。あんまり楽しくない食生活でしたねー。

A映画館編映画館だよ〜ん@

わりとウランバートルでブラブラする機会が多かったので
ある日M嬢と映画館に行ってみることにしました。
モンゴルの映画はほとんどが吹き替えの外国物で、その
吹き替えを一人の人間がする。って聞いていたので密か
に観に行くのを楽しみにしていました。
チケットを購入して待ち時間を映画館内にあるゲーセン
でブラブラしてると、ヤヤッソフトクリーム屋が!
ウランバートルでの最大の楽しみはアイスを食べること
だったので(もっと他にないんかーい!)もちろん食う
今まで食べた中では一番安くおいしかった♪

ってそんなことよか、映画です。多分ドイツの映画で、スパイものだったと思う。なにせロシア語で
の吹き替えだったので、さっぱり分からない。しかもつまんない内容。他のモンゴル人もつまんな
そうにしていたもん。でも吹き替えはしっかりおじさん一人でやってました。しかも棒読み。女の人
でもおじさんの吹き替え。登場人物が何人出てこようが、おじさん一人の吹き替え
楽しーじゃないですかー。KIKI喜ぶ。しかし、一人吹き替えを楽しめるのは長くて最初の
1時間
ぐらいまで。あとはいつ終わるともしれない映画をM嬢と
「いったいこれはどんな話なのか!?」
と謎解きながら眺めてました。だってどんな設定かすらわかんなかったんだも〜ん。
ウランバートルでVISA待ちされる方いかがですか?

B遊園地編

モンゴルで遊園地。今考えると何考えていたんでしょうねー、KIKI達は、、、。そう、そうよ
暇だったのよっ。場所とかよく覚えてないんですけど、中心地からそう遠くはなかったと思います。
ジェットコースター、観覧車、回転木馬、池にはボートまであるじゃないの〜。立派な遊園地です。
そんなに広くはなかったけど、天気もいいし、いいじゃな〜い。来たからには遊ばなくちゃ♪

何乗ろーかなー。物色するKIKI達。気になるのは、電源が自家発電でまかなっているらしい事。
乗り物の横で、ポンポンポンポンポンポン、、、。と発電させてます。音が今にも途切れそうで、
なんだか不安を感じさせます。まず、「ジェットコースターはやめようねぇ。」と排除。「回転木馬
乗ってもおもろないやんなぁ。」とこれまた排除。「よし、観覧車や!」決定です。

「一人づつ乗って写真撮りっこしよー。」う〜ん。かわいい企画です。先にM嬢が乗ることになり、
後ろのゴンドラにKIKIが乗ります。、、が、少なくとも乗ったとたんKIKIは、飛び降りようか
迷いました。だって結構高くあがるのに、ドアは鎖一本だけだったからです。実はKIKIは高所
恐怖症。だったら乗るなよ観覧車なんか、、、。そう思いますよねぇ、普通。ハイ。KIKIは
ついハイテンションになって乗ってしまったのです〜。おっバカー。

ただでさえ怖いのに、鎖一本。ガラスなんてもちろんなし。ハワワワワ。そしてよく見るとゴン
ドラは錆びていて、古そうキシキシと音もしてます。マジで怖い。手に汗をにぎります。
イスの他には真中に円いハンドルが付いてます。とりあえずKIKIはそれを握ってました。
(なんでハンドルなんかが付いているんやろう。コレ何かに似ている。何か、、、。)
そう、そのハンドルはコーヒーカップ(遊園地でまわっているヤツです)に付いているカップを
グルグル回すハンドルにそっくりなのでした。

ゴクリ。ここで又、KIKIのいけないクセが出てきました。そう、よせばいいのに回したくなっ
のです。ギギギギ。おっ。回せる。思ったより軽くハンドルは動かせます。そしてゴンドラも
思ったより激しく回ります
自分で回しておきながら、KIKI涙がでる程怖かった
「おかあさーんっ。」苦しい時の母頼み。なななんで、観覧車がコーヒーカップなん〜!?
理解できーん。それからは地獄でした。早く早く早く地上に着いてぇぇぇぇ。  

え?写真の撮りっこ?できるわけないでしょう。M嬢は怖くないのか乗りながらKIKIの写真を
撮ってくれます。マジで?なんでそんな余裕なん?
M嬢。悪いけど、カメラ持ってあんた撮る余裕はKIKIにはひとかけらもあらへんわ。薄情な奴
です。さすがはKIKI。てなことで、ようやく地上に着いた時は、天国に来たような気持ちになれ
ました。地上から見上げるとモンゴルの子供達はコーヒーカップ状にして、キャッキャ言いなが
ら乗っていました。

通りすがりのモンゴルオヤジ♪関係ないけど…

これでモンゴル編はおしまいです。ろくなことしてませんねぇ(笑)


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