クスベニヒラタカスミカメ(樟紅扁霞亀;カメムシ目カスミカメムシ科)

クスノキの葉に付くカスミカメ。中国原産で日本では2015年に発見され関西中心に広がったという。18年には東京でも確認されている(国内で「数年間に爆発的に増加」と表現されている。野口結子・神戸大「県樹クスノキの生理生態学的研究」)。正常なクスノキは梅雨前に落葉の時期があるが、夏になっても楠樹の周囲に多数の落葉が続いていて、落葉を見ると黒いキズが無数に付いているという。
多磨霊園のクスノキを見ると周囲の道に葉がかなりの量落ちている。園内の樹木はきれいに手入れされていて、直接葉に触れられる高さにはほとんどない。幾つかの「ひこばえ」の葉や新鮮そうな落葉を調べて、成虫・幼虫をみつけた。写真は成虫である。形が面白く、色もきれいである。翅端まで5㎜程度。

('19) 8月25日 於府中市
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