クワキヨコバイ (桑木横這の一種 ;カメムシ目ヨコバイ科)

薄い空色一色のヨコバイで、よく見かける。今度これをクワキヨコバイということをはじめて知ったが、驚いたのは、近頃の研究でクワキヨコバイは百何十種以上の多数の種に分化しているということだった。雄の生殖器の構造変異で分類するらしいが、東アジアことに日本列島で適応放散したと考えられているようだ(林正美2009「日本列島におけるヨコバイ科昆虫の多様化」)。
「本属の分布が東アジア地域の温帯域に限る点,日本列島にとくに多くの種が知られる点などから,日本列島で極度に多様化(適応放散)したと考えられる。限られた地域でこれほどまでに多様化した例は他になく,日本を中心とした東アジア地域のクワキヨコバイ相の解明は国内外の研究者から期待されている。」(上記 林正美)
日本列島の米作ないし養蚕に関連がある放散現象なのだろう?といろいろに想像している。

('14) 5月4日撮影 於小金井市
写真をクリックすると大きくなります
前へ 次へ HOMEへ