セモンホソオオキノコ (背紋細大茸 ;甲虫目オオキノコムシ科)

余り太くはない桜にサルノコシカケ風の小さい茸が沢山生じていた。傍に寄ってよく見ると2~3mmの甲虫が多数いた。カメラを木に着けて撮影した。写真は茸の上で交尾しているペアにもう1匹が接近してきている。競合する♂だったようで、直後に、交尾を解いて♂同士が立ち上がって掴み合いになった。
セモンホソオオキノコは透明感あるきれいな甲虫だと思うが、シイタケ栽培の害虫として詳しく研究されている。農薬で退治するわけにいかないかららしい。ネット上の論文(大谷英児1998 ここ)によると、“発音”するのだそうである。chirp音とclick音があるという。わたしはそれを聴いてやろうと、数日後に同じ桜の木へ行ってみたが、茸が乾燥してしまっていてセモンホソオオキノコは1匹もいなかった。

('13) 8月4日撮影 於小金井市
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