シンハラ語Q and A / かしゃぐら通信index 

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『〜ね』という言い方がシンハラ語にもあるということですが?

Q14 日本語で「きれいね」、「いいわね」というときの語尾の「ね」がシンハラ語にもあると本にありましたが、本当に日本語感覚で使えるのですか? 本当なら私も使ってみようかと思うのですけど。

 多いに使ってください。シンハラ語の単語の語尾に「ネ」をつける。そうすると、日本語で接尾辞として使う「ね」と同じ効果が口語に現れます。
 例えば、ご質問にある「きれいネ」ですが、これは「ラッサナイネls~snyQ @n」のようになります。同様に「かまわないネ」なら「カマンナェネkmn~n$ @n」です。 このシンハラ語の「ネ」は、日本語の音感のままで発音してください。そうしないとシンハラ語になりませんから。
 NHKの「手話ニュース」で金田一春彦さんが「日本語の”ね”は相手に同意を求める時に使い,ほかの国には無い言葉です」と話しておられました(2001/02/16放送)。 ですが,同意を求める「ネ」はシンハラ語にも、こうしてちゃんとあるのです。シンハラ語が日本語っぽい由縁です。
 この語末の「ね」ですが、日本語ではその由来を説明できません。シンハラ語の「ネ」はこれを「ネェーッダ@n$q~q?」つまり「〜じゃない?」の言いまわしの「ダq」が取れた形だと解釈してくれたシンハラ人がいました。打消しの疑問文は婉曲表現です。言いまわしが柔らかくてそこはかとない。シンハラという言語はそこはかとないのです。