かしゃぐら通信memo


ゴーワ (キャベツ)

ゴーワ (きゃべつ) 市場でキャベツを商う娘さんがいました。足切り包丁で器用に千切りを作って山にして売っています。客の求めに応じてよれよれのビニール袋にキャベツの千切りを入れてお金と引き換えにそれを客に渡していました。
 キャベツはカレー煮にされるのですが、千切りキャベツを売るなんて、うまいところに目をつけたものです。スリランカの家庭婦人も料理にテマがかけられなくなっているのでしょう。あるいは足切り包丁が使えなくなっているのでしょうか。かつては足切り包丁でオクラもゴトゥコラも、土間で刻まれていたものでした。土間で栄えた調理技術も今は昔。どんどん廃れていくようです。
●ゴーワ ウェンジャナ
ウヤンジャナヤ
〈材料〉 ゴーワ(キャベツ) 青唐辛子 玉葱 カラピンチャ
     コリアンダー、クミン、フェンネル、ターメリック カーダモン クローブ シナモン
     ウンバラカダ ポルキリ
〈作り方〉
@ キャベツを刻みます。(千切りキャベツを買ってくるならこの作業は省けます)。玉葱も微塵に刻みます。
A 材料すべてを合わせ土鍋に入れます。材料が被るぐらいのポルキリを注いで火が通るまで炊きます。
  *あるいは鍋に油を敷き、ポルキリ以外の材料をすべて入れて軽く炒め、そこへポルキリを注ぎます。キャベツが軟らかくなったら土鍋を火から下ろします。