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クロス壁を板張りに改装する


壁クロスが汚れたので、思い切ってムクの木貼りに作り変えてみた。延べ2日を要したが、クロス壁と違って不思議に居心地が良く、飽きが来ない。自作したい人のために何点かのコツを紹介する。

ボクのパソコンコーナー


☆縦貼りがお薦め
室内装飾の雑誌写真を見ると横貼りが流行のようだが、縦貼りにした。理由は2つある。

@縦貼りは簡単

クロス下地の石膏ボードなどは、ボード裏の桟が水平に入っているので、そのまま板を横貼りしようとしても釘が打てない。縦貼りなら、そのまま釘が打てる。
また、内装材は室内の天井高さに合わせた長さが売られているので縦貼りならば、切断作業が格段に少なくなる。
横貼りと違って、板と板の突きあわせが発生しないので、技術が要らない。
A縦貼りは清潔
横に貼れば壁一面に沢山の横溝が出来てホコリが溜まりやすい。家族の気管支が弱いという事情もあり、縦貼りを採用した。



☆貼り方(フローリングの貼り方と似ているので畳をフローリングに改造を参照のこと)

ムク板の内装板は部屋の左隅から右へ右へと貼ってゆく。天井に合わせて貼り進めば、下に出来る隙間は、全部貼り終わってから幅木で隠すことが出来る。幅木と言うのは、幅60ミリの細長い化粧板でホームセンターで売っている。
天井部分は最後に回り縁を上から被せて隠す。回り縁というのは幅木よりも狭い(35ミリ)化粧板である。幅木も回り縁も、コーナーの突き合わせ部分に現われる「腕の悪さ」を隠すための化粧板である。

内装板は凸部に凹部を噛ませて貼って行くが、頭の目立たない釘を凸部に斜め打ちする。ただし最初や最後の一枚は脳天打ちにならざるを得ない。釘は石膏ボードの下にある横桟まで届く長さが必要であるが、釘の効きが悪いようなら接着剤を併用する。
内装板はフシ模様の多いものを選んでおけば、釘の頭はあまり目立たないで済む。フシの多いものは値段も安い。

貼り始める前に、必ず横桟の位置に横線を引いておき、釘打ちの位置がわかるようにしておく。また内装材を1枚貼る度に、張り進む方向の残り寸法を丁寧に測って、部屋コーナーでの貼り終わりが傾斜しないように注意するのが大事である。




開口部の処理(額縁作りは和壁を洋壁に改造を参照のこと)
板を貼れば板の厚み分だけ壁が高くなる。だから開口部(窓回りやドア回り)には額縁を作らねば板のヘリが露出してしまう。板貼りするときには、あらかじめ額縁を取り付けるスペースを残して貼っておく。
額縁材はホームセンターで、仕上げの綺麗な手頃なサイズの角棒を買って来て使う。この作業で難しいのは、額縁コーナーの突合せ部を正確に45度に切断することだけである。これはホームセンターにガイド溝の付いた切断補助具が1000円位で売っているので、必ずこれを使うことをお薦めする。上手く切断出来たら、ボンドを併用して、下穴をあけてから隠し釘(頭の小さい釘)で打ちとめる。


塗装
汚れがつかないように透明のニスを塗った。透明だから塗ったかどうか良く判らないが、逆に失敗も見えないので、手抜きの一回塗りで済ませることが出来た。変な理屈かな。


回り縁と幅木の取り付け
釘打ち用の溝が刻まれているので、そこに隠し釘を打つかネジ止めすれば良い。
我が家の場合は、幅木の裏側に隙間が出来たので、この隙間にテーブルタップのコードを隠して、部屋のどこからでもコンセントを出せるようにした。これで見苦しい配線が消えて室内がスッキリした。
幅木を着脱可能にしたので、どこからでもコードの出し入れが出来るようになった。
我が家ではドラエモン風に「どこでもコンセント」と呼んでいる。

コードを幅木の下に潜り込ませれば 任意の場所から取り出せる

幅木に蝶番をつけて開閉自在にすれば、より便利な「どこでもコンセントシステム」として売れそうに思うのだが、どうだろう?



材料価格(ジョイフル本田・03/10月)

使用した内装板12×95(完成時85)×3900       6.000円/坪        
透明の油性ニス        2.680円/缶



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