晩餐会は、レミントン城の広間でひらかれた。最初は、当主ダニエルとその母オリヴィア、客のハルとデイヴィッド、そして三人の学者に、オリヴィアの侍女がひとり付き添うだけの、静かな会食となった。至って上品で、穏やかな夕食のひと時で、話題は主にサー・ジョージの思い出話と、三人の学者たちが研究している書籍に関する話だった。話すのは主に年長者のカペッロで、トレスは不機嫌そうな顔つきのまま押し黙り、リベイラは相変わらず不安そうな表情で、食もあまり進んでいなかった。
 カペッロの話を聞く限り、彼らは書籍の写本と、その研究にしか興味が無いように思われた。ロリマー家の蔵書は、イベリア半島からの輸入品が多く、研究してもしきれないほどだと、カペッロは上機嫌に言う。ハルが時々、質問などを差し挟んでも、よどみなく答えるカペッロには、さっき武器庫で話題になったような、「なにか含むところ」などあるようには見えなかった。
 やがて、主だった料理が終わる頃、まずオリヴィアが侍女と共に席を立ち、あとは殿方たちで楽しく酒を楽しむ会となった。しかし、三人の学者も、ほどなく席を外すことになった。広間の外には、レミントン城の使用人たちがあつまって、自分たちが飲める番になるのを、待っているのだ。ダニエルが呼び寄せたらしい。その中には、ハルやデイヴィッドと共にロンドンから荷物を運んできた輸送隊員や、ネッド、スパイクの姿もある。学者たちは彼らに気を遣い、早々に席を立った。
 カペッロが恭しくハルに挨拶の言葉を述べている間に、わらわらと外の連中が広間に入ってくる。彼らはさっそく広間のテーブルと椅子を移動し、酒の入った水差しや、酒の肴、料理などをいそいそと準備し始めた。その隙をつくように、リベイラがデイヴィッドのそばに身を寄せてきた。
 「あの、サー・デイヴィッド…」
 袖を引かれたデイヴィッドが振り返ると、額に脂汗を浮かべたリベイラが、おどろくほど近くにやってきて、デイヴィッドにささやいた。
「あの、失礼ですが…その、サー・デイヴィッド、あの、ラリーさんは…」
「ラリーさん?」
 デイヴィッドが一瞬ピンと来ずに聞き返すと、突然カペッロの声が降ってきた。
「さぁ、リベイラ、失礼しましょう。皇太子殿下とサー・デイヴィッドは、まだまだ若者たちのお楽しみがありますから、邪魔してはいけません。」
 リベイラは素早くデイヴィッドから身を離すと、ぞんざいにハルに向かって頭をさげて、カペッロやトレスの後に従い、広間から出て行った。彼が最後に扉を閉める直前、デイヴィッドに視線をやったが、それはすぐにさえぎられた。
 一体何だったのかといぶかしみながらデイヴィッドがハルの方を振り向くと、ハルはもう酒宴の輪の中に飛び込んで、いつもレッドホロウのホワイト・ウィージルで過ごすかのように楽しく飲み始めていた。それどころか、いきなりダニエルと一緒にリュートやハープを手に、歌い始めたのだ。

 酒宴に参加した使用人たちはやんやの歓声を上げ、唱和しながらガブガブと飲み始めた。集まった人々は、このレミントンでの暮らしに満足して、人生を謳歌しているように見える。ネッド、スパイクなどのロンドンから来た連中も、すっかりレミントン城の人々と意気投合しているようだ。
 そして、その酒宴の中心で歌い、飲み、楽器を鳴らすダニエルは、目をキラキラと輝かせ、彼らと楽しむひと時が好きでたまらないという表情だった。今夜はレミントン城の使用人のための酒盛りだが、場合によっては、領内のあらゆる人々に、料理や酒を振る舞い、一緒に楽しんでいるのだという。
 ダニエルに負けず劣らず楽しそうなのが、彼の隣に座っている、ハルだった。普段は皇太子としての職務が忙しくて音楽の腕を上げる時間などないくせに、ゆうべからの演奏続きで、ハルは絶好調だった。酒宴に参加して楽しんでいる使用人たちも、この皇太子の意外な特技には感嘆の声を上げた。
 「この国の皇太子殿下はすごいぞ!リックとバックが行っちまって、すっかり寂しくなったと思ったら、ダニーと殿下でこんなご機嫌な演奏を楽しめるなんてなぁ!」
 そう、大声で叫んだのは、ミッジという名前の若い従僕だ。その声に応じて、人々はハルとダニエルに大きな拍手を送る。すると、ハルが上機嫌にエールを飲み干して言った。
 「よし、こうなったら、ハリーとダニーで、売り出すことにしよう。儲かるぞ。」
「ええ?皇太子殿下が楽師稼業ですか?」
 ダニエルが笑いながら聞き返すと、ハルが顔をダニエルの鼻先に近づけた。
「おっと、皇太子殿下はなしだ。ハリーでいいよ。」
 ダニエルもかなり酔っているが、さすがに礼儀はわきまえている。
「だめですよ、そんな!」
 笑いながら手を振るダニエルの細い肩を、ハルはがっちり掴んだ。
「いや、楽しい音楽仲間に、堅苦しい肩書きは無用!第一、ロンドンの下町じゃ、俺のことなんてみんなハル呼ばわりだ。なぁ、ネッド!」
「そのとおり!」
ネッドが勢い良くエールのコップを上げながら応じた。さらにハルはダニエルの肩を抱く手に力をこめた。
「いいか、ダニー。ダニーと呼ばせてもらう以上、もう一曲一緒に歌う条件は、俺をハリーと呼ぶこと。きみの高名な父上は、友情を大事にしていたのだろう?ハリーとダニーという呼び名は、友情の証。さぁ、もう一曲歌うかい?」
すると、ダニーはハルの耳もとでささやいた。
「『かわいいマリー』は?ハリー。」
「もちろん!」
 酔っ払いは、細いダニエルを折れそうなくらい強く抱きしめた。そして二人は、ドンドンと足を踏み鳴らしながら、手に持った楽器をかき鳴らし、大きな声で歌い始めた。

 そうさ ぼくがほとんど病気になっても きみのことを待っていたし
 そうだよ きみがぼくをきらっても やっぱりきみのことを待っていたし
 そうさ 荷馬車がつっかえたって きみのことを待っていたんだよ
 ぼくがほかのどこかに 行ってたことは 知っていたんだろう
 それで今夜は どこに居るんだい かわいいマリー?… 
(*注)

 いつの間にか、デイヴィッドは宴会に集う人々の一番外側に移動し、一人でぽつんと飲んでいた。そしてゆうべや、さっきも楽器庫でそうしたように、次から次へと歌いまくるハルとダニエルを、遠巻きにぼんやりと眺めている。
「一緒に歌わないのですか?」
 突然、背後から声をかけられて、デイヴィッドが振り返ってみると、そこに立っていたのはとっくに退出したはずのレディ・ロリマー,オリヴィアだった。デイヴィッドが慌てて立ち上がろうとすると、彼女はそれを制して、手近な椅子に腰掛けた。
「堅苦しい挨拶は、もうおしまいです。私も音楽を聞きにきましたので。」
 そう言うと、みんなで大合唱しているハルとダニエルを、微笑みながら眺めた。
「皇太子殿下は歌も楽器も本当に上お手ですね。意外でした。」
「私も、ハルがあれほどやるのは、久しぶりに見ます。きっと、相手が良いのでしょう。」
 デイヴィッドがそう答えると、オリヴィアはにっこりと微笑みかけた。この笑い方が、ダニエルによく似ている。デイヴィッドが驚いたことに、オリヴィアは召使いの一人が運んできたエールを、美味しそうに飲み始めた。デイヴィッドの身の回りにいるこの年頃の貴婦人は、まずエールなど飲まない。
 オリヴィアはとても小柄でやせており、目と髪は真っ黒、肌の色もやや浅黒い。しかしその肌に張りがあって、若々しい印象だった。そしてデイヴィッドが感心したのは、オリヴィアの声がとても美しいことだった。ポルトガルの貴族の出だが、言葉になまりもなく、美しく、よどみなく、しかもはっきりと話す。かつて、サー・ジョージもこの声に魅力を感じたのではないかと、デイヴィッドは思った。
 「サー・ジョージが健在のころは、みずからあの子に音楽の手ほどきをしたものです。亡くなってからは、夫の友人たちが、あの子の才能を喜んで、さらに腕をあげたようです。」
「ゆうべ、宿場で会いました。リックとバック ― サー・ジョージとは長いお付き合いだったそうですね。」
「ええ。ポルトガル王妃フィリッパ様がイングランドからお輿入れしたとき、まだ若かったあの二人が祝宴で歌ったのをきっかけに、夫とは懇意にしておりました。」
「ポルトガル国王夫妻はお元気でしょうか。」
 デイヴィッドが尋ねると、オリヴィアは声を上げて笑い出した。
「もう、お元気どころの騒ぎではありません。王妃様も、国王陛下も、毎月楽しくて長いお手紙を下さいますが、最近は六人のお子様たちの様子をお知らせくださるのが、もう大変なくらいです。」
 ポルトガル王妃はハルの伯母だ。従ってポルトガル王子・王女たちはハルにとって「いとこ」にあたる。
「確か、一番上のドゥアルテ様は、もう十五歳くらいでしたね。」
「ええ、とても学問好きで、私にも様々な言語で手紙をくれます。」
 ドゥアルテは、将来国王になるであろうと目されている少年だ。このポルトガル人としては珍しい名前は、母方の曽祖父であるイングランド王エドワード三世にちなんでいる。ポルトガル王家には、ドゥアルテを筆頭に、ペドロ、エンリケ、ジョアン、フェルナンドの五男、イザベルの一女がすくすくと育っている。いずれも母親フィリッパの性質をついで、活発かつ聡明な性質だと、まだ若年ながらヨーロッパでも評判の一家なのだ。
 「中でも、三番目のエンリケ王子など、十二歳のやんちゃ盛りで、毎日あちこち冒険に繰り出してしまい、フィリッパ様は嬉しいやら心配やらとおっしゃっておられます。きっと、イングランドの皇太子殿下と、同じ名前だから似ているのだと、王妃様はお喜びですわ。」
 ダニエルと歌いまくりつつ、かなり酔っているハルを見やりながら、デイヴィッドは笑い出した。
「フィリッパ様はハルが生まれた年にポルトガルに嫁がれたのに、よく甥の動向をご存知ですね。」
「ええ、フィリッパ様の元にはイングランドから手紙もたくさん寄せられますし、客人も多いですから。イングランドの有名な皇太子殿下のお噂は、ポルトガル王家にも筒抜けです。もちろん、サー・デイヴィッドのお噂も。」
「まいりましたね…」
 デイヴィッドは苦笑した。
 ポルトガルとイングランドはもう百年以上同盟関係にあるが、ウィンザー条約が結ばれ、フィリッパが輿入れし、その関係はさらに強くなっている。それをさらに強固にするのに一役買っているのが、このサー・ジョージ・ロリマーの未亡人オリヴィアというわけだ。
 「私たちロンドンへ帰る際にも、どっさりポルトガル土産を持ち帰る算段になっていますが、両国の喜ばしい関係の賜物ですね。」
「ええ、殿下とサー・デイヴィッドが自らロンドンとの輸送警護を買って出てくださったと、フィリッパ様への手紙に書いておきますわ。ポルトガル国王ジョアン陛下もお喜びでしょう。」
「ジョアン国王陛下は、サー・ジョージととても親しかったとお聞きしております。」
「ええ、それはもう…」
 オリヴィアはうっすらと目を細めた。
「魂の結びつきといって良いほど、強い友愛でした。陛下は決してサー・ジョージを臣下とはみなさず、真の友として喜びも悲しみも分かち合い、心配事を相談し、笑い、歌い、鍛錬に精を出されておられました。」
「サー・ジョージがお亡くなりになった時は、さぞかしお嘆きでしたでしょう。」
「ええ。夫が具合を悪くした頃から、とても心配されて。心づくしの贈り物や、手紙、使者をよこしてお見舞いくださいました。しまいには、国王陛下みずからこのレミントンへ行くとまでおっしゃいましたが…その前に、夫は亡くなりました。本当に、深くお悲しみでした…」
「そのお気持ちは、分かります。」
 オリヴィアは、歌いまくる酔っ払いをぼんやりと眺めているデイヴィッドの横顔を伺いながら、頷いた。
「そうでしょうね。」

 「そういえば、ダルシーのレディ・ジェーンとは、親しいそうですね。」
 オリヴィアの言葉に、急にデイヴィッドは真顔になって振り向いた。
「親しいというか、なんと言いますか…」
「でも、彼女の手紙には、皇太子殿下とサー・デイヴィッドにはお世話になっているとありましたよ。」
「皇太子はともかく、私に関しては社交辞令だと思います。」
「まぁ、ナイトがそのようなことを言うものではありませんわ。聡明で、お家柄も良いレディですよ。」
「ええ、まぁ…」
 デイヴィッドはエールを口にふくんでいる。オリヴィアはさも可笑しそうにまた笑った。
「実は以前、息子と、レディ・ジェーンとの縁談も持ち上がったのです。」
「良い縁組だと思います。」
 デイヴィッドは静かに答えた。
「ええ、私も乗り気だったのですが、フィリッパ様がどうしてもダニエルにはポルトガル人貴族の娘をと熱望されましてね。実は、もう婚約も整ったのです。」
「そうだったのですか。おめでとうございます。お相手はどなたですか?」
 そう言ったデイヴィッドの視線の向こうで、顔を上気させた美青年が、ハルと腕を絡ませてエールを飲み干している。
「カザル伯爵の次女、マリアです。来月にはこちらに来て、婚礼の予定です。」
「良縁ですね。ポルトガル国王夫妻のご推薦ですか。」
「ええ。私もよく存じております。カザル伯爵とは夫が懇意にしておりましたから、何度か領地にお邪魔したこともありました。実は、ダニエルもマリアとは幼い時分に一緒に遊んだこともあります。」
「そうでしたか。ロンドンに戻ったら、国王陛下やウィンチェスター司教にご報告します。きっとお喜びで、また贈り物をされるでしょう。」
「ああ、贈り物と言えば…」
 オリヴィアがふと不安そうな表情になってデイヴィッドに向き直った。
「うちのラリーが不在のせいで、ご不便をかけているそうですね。申し訳ございません。」
 ロンドンからの荷物の荷解きと、レミントンからロンドンへ持ち帰る品物の確認、梱包などの作業は、今日のところは中止になったことを、オリヴィアは気にしているようだった。
「いえ、排水施設や水路の点検も大事な仕事です。それに、彼が戻ってきたら、すぐに済むでしょう。」
「ラリーには本当に頼りきりです。領内の隅々にまで目を配り、城内のこまごまとしたことまで、本当によくやってくれます。それにしても、ちょっと帰るのが遅いようですわ。遅くとも今日には戻ってくると思ったのですが。明日、誰か人をやって、所在を確認させましょう。」
「恐れ入ります。私たちのほかにも、お客さんがいらっしゃる中、ご面倒をかけて申し訳ございません。」
 そう言いつつ、デイヴィッドは気になっていたことをオリヴィアに尋ねた。
「お客さんといえば、さっきの学者さんたちですが…」
「ええ、うちの書庫で研究と写本をされている方々ですね。」
「サー・ダニエルは、最近様子がおかしいと気にされておられましたが。お気づきになりましたか?」
 すると、オリヴィアは考え深げに少し黙った。そして、やや用心深く口を開いた。
「そうですね。たしかに先ほど、一緒にお食事をした感じでは…リベイラさんの様子が変わりました。それから、聞いたところによると、トレスさんの従者であるマニュエルは最近、姿が見えないとか。」
「何か思い当たることがありますか?たとえば、書庫でリベイラが何か重大な書物を発見したとか…」
 デイヴィッドが聞き返すと、オリヴィアはその濡れたような黒い瞳でそれをうけとめ、すこし細めた。
「さぁ。私にはなんとも。」
「書庫に何か重大な物があるという可能性はどうでしょう?サー・ダニエルはそうは思われていないようですが。」
「それは分かりません。書庫にはレミントンの領主が代々収集した貴重な書籍があるとしか知りませんが、中には夫が生前に集めた、イベリア半島の書籍や文献も多くあります。ロリマー家の蔵書は膨大ですから。なにかいわくのある書物を麻布に包んで紛れるように隠しても、そう簡単には見つからないでしょう。」
「たしか、リベイラはポルトガル人でしたね。国王夫妻からの紹介状も携えていた。」
「ええ、実際には王家と縁のあるお方かからの紹介状です。私や息子もよく知っています。だから彼らを信頼して、書庫を自由に使わせています。おそらく…」
 オリヴィアはわずかに首を振って、デイヴィッドに微笑みかけた。
「息子の思い過ごしでしょう。」
 デイヴィッドはゆっくりとうなずいて、エールを口にはこんだ。

 やがて、オリヴィアはデイヴィッドに挨拶をして、席を立った。残ったデイヴィッドはまたぼんやりと、歌い、飲み、踊り騒ぐ連中を眺めていた。ハルとダニエルは相変わらず、色々な曲を披露して人々を楽しませている。ネッドはとっくに酔いつぶれているし、スパイクはかいがいしくも食器を片付けたり、新しい酒を運んだりして、気を配っていた。
 デイヴィッドはそのうち眠くなってきた。宴もたけなわのうちに、彼は席を立ち、休むことにした。レミントン城の召使いの一人に、ハルをよろしくと頼み、広間から出て行く背後で、またハルとダニエルが、「かわいいマリー」を歌い始めた。
 (そうか、マリー…マリアか。)
 デイヴィッドはダニエルの婚約者の名前を思い出しながら寝室へ向かった。

 そうさ きみはぼくに 白馬を六頭くれるって 約束しただろう
 でも結局 ぜんぶ牢屋に もっていかれちゃったじゃないか
 決まりを守らずに生きるにしたって きみは誠実でなくちゃいけないよ
 きみだって それには賛成だって ぼくに言ったじゃないか
 それにしても 今夜はどこに居るんだい かわいいマリー?… 
(*注)


*注:ボブ・ディラン “Absolutely Sweet Marie” 収録アルバム:[Blonde on Blonde](1966)


→ 6.驚天動地の知らせが、デイヴィッド・ギブスンのもとにもたらされる事


ハル&デイヴィッド トップへ 掲示板,もしくはメールにて
ご感想などお寄せください。

No reproduction or republication without permission.無許可転載・再利用禁止
Copyright(c)2003-2006 Kei Yamakawa All Rights Reserved.


5.晩餐の後、楽しい宴会で皇太子ハルがサー・ダニエルといよいよ意気投合する事
Origina Novel   Hal & David  オリジナル小説  ハル&デイヴィッド


  サー・ジョージの贈り物