平成講釈 安倍清明伝

明治時代の講釈を本にした速記本を夢枕 獏が独自に再構成したもの。陰陽師シリーズとは別物。
今回は清明の祖先のことから、貴族世界に入るまでを描いている。

竹内は面白く読めたのだが、普通の小説として読み始めてしまったので、講釈師 夢枕獏秀斎の地の文がうっとうしく思ってしまった。雑誌連載時に、こういうスタイルだと理解した上で読んでいればかなり楽しめただろうに。時事ねたはつらい。


書名:平成講釈 安倍清明伝
著者:夢枕 獏(あとがきも)
解説:山口琢也(清明神社 禰宜)
カバー:南 伸坊
発行所:中央公論社
本文印刷:大日本印刷
カバー印刷:三晃印刷
製本:大日本印刷
初版発行:2003年5月25日(単行本:1998年4月)
ISBN4-12-204204-6 C1193
形態:文庫(中公文庫 ゆ-4-4)
定価:本体743円+税