過ぎ去りし日々の光

微小ワームホールを通信に利用できたら? それも任意の場所の間を繋ぐことが可能となったら?
といった小さなアイデアから始まるのだが、クラークとバクスターが描くのだから、それだけで済むわけがない。このアイデアを具現化した装置が世界を変革していく

エピローグは「マグニチュード10」に通じるネタだったが、私は「ブラッドミュージック」を思い出した。「ブラッドミュージック」は「80年代の『幼年期の終わり』」と評されたが、本作は「90年代の『ブラッドミュージック』」と言えるかもしれない(多分褒め過ぎ)。


書名:過ぎ去りし日々の光(THE LIGHT OF OTHER DAYS)
著者:アーサー・C・クラーク & スティーブン・バクスター(Arthur C.Clarke & Stephen Baxter)(「著者のあとがき」)
訳者:冬川 亘
解説:尾之上俊彦
カバーイラスト:浅田 隆
カバーデザイン:ハヤカワ・デザイン
発行所:早川書房
印刷:信毎書籍印刷株式会社
製本:株式会社川島製本所
初版発行:2000年12月29日
上:ISBN4-15-011338-6 C0197
下:ISBN4-15-011339-4 C0197
形態:文庫(上:SF1338 ク-1-33 下:SF1339 ク-1-34)
定価:上:本体660円+税 下:本体660円+税
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