よろず電脳調査局ページ11

真夏のホーリーナイト

ロボット型自販機がこつ然と消える珍事件が発生した。単に消えるのではなく、自力で歩行していき、そこで何の痕跡も残さず消えてしまうのだ。損害自体大きくないため取るに足らない事件に思われたが連続発生した。ページ11は所長の勘ですべてを引受けることになったが……。

ミルキーピア・シリーズの延長にあるような作品。実際ミルキーピアの主役2人も登場する。時代的には15年くらい後になっている。
ミルキーピア・シリーズ誰もがネットワークを使うようになった世界だとすると、ページ11はIPv6なすべてがネットワークに接続された世界だ。
シリーズの第1作的な作りになっていて登場人物の描写に力を入れている。消化されなかった伏線も多い。次が出ることに期待したい。

書名:よろず電脳調査局ページ11 真夏のホーリーナイト
著者:東野 司(あとがき)
イラスト:片倉真二
デザイン:高木信義・海老原秀幸
編集担当:大野修一
発行所:株式会社徳間書店
印刷:株式会社廣済堂
製本:大口製本印刷株式会社
カバー・口絵:真生印刷株式会社
初版発行:2000年11月30日
ISBN4-19-905023-X C0193
形態:文庫(徳間デュアル文庫 Dと1-1)
定価:本体790円+税