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No.164 谷川岳
今は紅葉のシーズンです。観光客も多かったのですが、平日にもかかわらず、沢山の人が谷川岳に登っていました。朝方の好天が、あっという間に曇天に変り、頂上は冷たい強風と雲の中でした。谷川岳の天候の変化の速さをあらためて実感しました。

日時 2012年(平成24年)10月22日(月)
天候 晴後曇
同行 なし

所要時間
天神平リフト終点(9.35) ←45分→ (10.20)避難小屋(10.25) ←40分→ (11.05)天狗のたまり場(10.10) ←50分→ (12.00)肩の小屋(12.10) ←35分→ (12.45)オキノ耳(12.45) ←20分→ (12.55)昼食(13.10) ←10分→ (13.20)肩の小屋(13.25) ←30分→ (13.55)天狗のたまり場(14.00) ←25分→ (14.25)避難小屋(14.25) ←40分→ (15.05)天神平

山行概要

天神峠から見た谷川岳
天神峠から見た谷川岳
我家を午前5時過ぎに出て、私鉄−東海道−新幹線−バス−ロープウェーと乗り継いで、天神平に午前9時10分に着きました。平日にも係わらず、紅葉目当ての観光客や登山者で賑わっています。ロープウェーの駅舎から出てみると、観光客用に天神峠に上るリフトが1基動いています。当初はここから歩き始める積りだったのですが、観光客に混ざってこのリフトに乗りました。リフトの終点で降り、道を下ると、20分ほどで天神平から登ってくる登山道に合流しました。
道はここから、登りになります。登りといっても緩やかな登りで、小さなアップダウンを繰返しながら徐々に高度を上げてゆきます。見ごろを少し過ぎていますが、日に照らされた鮮やかな紅葉が目を楽しませてくれます。体が火照ってきて汗をかき出したところで、避難小屋に着きました。
避難小屋を過ぎると登りは一変します。ここからは天神尾根の稜線上を直答するので、固定鎖や固定ロープが時おり現われる岩だらけのきつい登りになります。やがて辺りが開け山頂方向が見渡せるようになりました。ここでビックリです。リフトを降りて歩き始めた時は雲ひとつなかった青空で、20分ほど前に通った避難小屋でも日差しを避けるようにして休んでいたのに、上空は雲に蔽われており、万太郎山の頂上は、既に雲に飲み込まれようとしています。ヤマテンなどの天気予報で、昼まではまず大丈夫だろうと思っていたのですが、どうも天気予報は外れのようです。少し先に、休憩に丁度良さそうな大きな岩が見えるので、この岩を目指しました。
この岩についてみると、「天狗の留まり場」、と表示した標識が立てられています。岩に上って山頂を見上げてみましたが、山頂には既に雲がかかり始めています。残念、頂上からの眺めは期待薄のようです。一休みの後、再び登山道に戻り歩き始めました。相変わらずきつい登りが続きます。やがてガレ場の中の階段を登るようになると、ガスが周りを覆うようになりました。ひとしきり登ったところで、階段が終わり、肩の小屋に着きました。
ルートマップガスで視界は殆どありません。更に、帽子が飛ばされそうな強い風が吹いています。ザックに付けている温度計は約10℃ですが風が強く、汗でぬれた体にまで風が通るので、かなり寒く感じます。ここでウィンドヤッケを着ました。天気が良ければ、この辺りで昼食を取る積りだったのですが、これをあきらめ、頂上へ向いました。トマの耳は、ガスと強風の中で昼食をとっている人達で結構賑わっていました。ここは、写真だけ写して素通りし、頂上のオキの耳に向いました。ガスの中で周りは殆ど見えません。一度下って、少し歩いて右手に現われた大きな岩を巻くようにして、岩場を登るとオキ耳に着きました。谷川岳の頂上を示す標識がポツンと立っているだけで、トマの耳と違って周りには誰もいません。
風が強く見晴しもないので、ここも写真を写しただけで、下山の途につきました。今日は昼食にカップラーメンしか持って来ていません。いつもは、カップラーメンに加えてサンドイッチかおにぎりを途中のコンビニなどで用意してくるのですが、今日はそれができませんでした。風が強く、ガスバーナーは使用できないので、オキの耳を下ったところで、非常用に持参したクッキーバーを昼食代わりにしました。少々惨めな気持ちです。肩の小屋からの急な下りを慎重に歩き、天神平のレストランで昼食代わりのラーメンとビールを頼み、谷川岳ロープウェー午後4時発のバスに乗って帰宅しました。

天神平からの眺め 天神平からの眺め
白毛門とその向うに笠ヶ岳と朝日岳が眺められる
白毛門へ一直線に登って行く尾根が印象的
天神峠から見た万太郎山 天神峠から見た万太郎山
天神峠までリフトで上がるとそれまで見なかった国境稜線上の山々が眺められる
天神峠への分岐 天神峠への分岐
天神峠でリフトを降りて下ってくるとここで天神平から登ってくる道に合流する
ここから下の写真の避難小屋までは比較的緩やかな登りが続く
紅葉 紅葉
盛りを少し過ぎていたが、華やかな黄金色はまだ残っていた
避難小屋 避難小屋
避難小屋内部谷川温泉へ下る分岐に建っている
どちらかと言えば小さな避難小屋で中には机が置いてあった
登山道はここから登りがきつくなる
山頂方向の眺め 天狗の留まり場と谷川岳山頂
雲の中の万太郎山避難小屋からひとしきり上ると目の前が開ける
少し先に天狗の留まり場があり、その向うに谷川岳山頂が眺められる
このとき谷川岳上空は雲で蔽われており、万太郎山(写真右)の頂上は雲の中に消えようとしていた
天狗の留まり場 天狗の留まり場
ここの標高は約1670mなので、頂上まではまだ300mほどの登りが残っている
大きな岩が幾つか重なっており岩の上に立つと眺めが良い
ガレ場の登り 頂上直下のガレ場の登り
この階段を登り終えると肩の小屋に着く
そろそろへばってくる頃現われるので、結構きつい登りになる
肩の小屋 肩の小屋
冷たく強い風が吹いていおり、休憩用のベンチで休む気分にはなれなかった
小さな山小屋で、中で休憩しようと思ったが、中は満員で入るのをあきらめた
西黒尾根分岐 西黒尾根への分岐
天神平から登ってくると肩の小屋のすぐ先にある
写真左方向が西黒尾根、右方向が谷川岳頂上、写真向こう側が肩の小屋
トマの耳 トマの耳
標高1963m
谷川岳トマの耳の標識が立っている
国土地理院の地形図ではこちらに谷川岳の名前が付されているが、標高は隣のオキの耳の方が高い
トマの耳とオキの耳の間の稜線 トマの耳とオキの耳の間の稜線
写真右側のマチガ沢側がすっぱり切れ落ちているやせ尾根の上を歩く
晴れていれば素晴らしい景観が眺められるところだが、周りは一面ガスに蔽われていて視界はせいぜい数十メートル
オキの耳 オキの耳
谷川岳山頂(オキの耳)1977mと記された標識が立っている
天神ザンゲ岩 天神ザンゲ岩の標識天神ザンゲ岩
頂上から下ってきて、山頂のガレ場が終りハイマツ帯に入ると目の前に現れた
登山道の脇で名前を示す標識が上を向いているので登りでは気づきにくい
西黒尾根のザンゲ岩は良く知られていて、国土地理院の地形図にもその名の記載があるが、こちらはこの日まで知らなかった
ここの標高は約1830m
晴れ間 晴れ間
頂上から下ってきて天狗の留まり場を過ぎると晴れ間が広がっていた
天神山の山すそに天神平の一角が眺められる

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