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No.140 大岳山
奥多摩の大岳山(1266m)に登りました。山道には、数日前に降った雪がまだあちこちに残っており、思わぬ雪山歩きになりました。

日時 2011年(平成23年)3月11日(金)
天候 晴
同行 なし

所要時間
御岳山駅(8.15) ←1時間25分分→ (9.40)水場(9.40) ←40分→ (10.20)鍋割山分岐(10.20) ←1時間10分→ (11.30)大岳山で昼食(12.20) ←45分→ (13.05)鍋割山分岐(13.05) ←25分→ (13.30)水場(13.30) ←1時間05分→ (14.35)御岳山駅

山行概要

大岳山頂上
大岳山頂上
この写真では分かり難いが、大岳山の標識の左側に富士山が見える。
我家を朝5時に出発して御岳山ケーブルカーの山麓側の滝本駅に7時20分に着きました。我家からは、八王子を越えることになるので3時間ぐらいかかると思っていたのですが、予想よりは早く着きました。滝本駅は周りにお土産店が並ぶ賑やかな所と思っていたのですが、ケーブルカーの駅舎を兼ねたお土産屋があるだけのさびしい感じの駅でした。7時30分の始発のケーブルカーにはタッチの差で間に合わず、7時55分発のケーブルカーに乗りました。乗客は私一人です。山頂側の御岳山駅でケーブルカーを降り、歓迎のアーチをくぐって歩き始めました。舗装された道を歩くとすぐ民宿や旅館が立ち並ぶ集落の中に入り、やがて両側にお土産店が現れると、その先に御嶽神社の入口の鳥居がありました。上の方へ長い石段が続いています。
入口の鳥居を過ぎるとすぐ大岳山方向を示す導標が現れますが、これをやり過ごして御嶽神社を目指しました。本社拝殿まで長い石段が続きます。若い頃は神社や寺などに見向きもしなかったのですが、最近は気が付けば何かと頭を下げるようになりました。神社の拝殿にお参りをして、大岳山に向かいました。
御嶽神社から大岳山に向かうとすぐ見晴台方向を示す導標が現れます。これを過ぎて更に5分ほど歩いたところで、奥の院・鍋割山経由で大岳山へ向かう分岐が現れました。ここを過ぎ、しばらく日当たりの良い道と雪道を交互に歩き、緩い下りを下りきったところで水場が現れました。ここには休憩用のベンチもあり、暑い季節は格好の休憩所になると思われます。特に水が欲しいとも思わなかったので、ここは写真だけ写して先へ進みました。
水場を過ぎ、2〜3分歩くか歩かないうちに休憩用の立派なあずまやが目に飛び込んできました。日の当らない少々暗い感じの場所にありますが、比較的最近立てられた施設のようです。御嶽神社からここまで、殆ど登りらしい登りのなかった道にやっと山道らしい登りが始まりました。ただし、登りとはいっても山道としては比較的緩やかな登りです。今まで登山道に疎らに残っていた雪が、ここはしっかり残っています。単調な登りの雪道をマイペースで歩き、尾根の稜線に着きました。ここには、上高岩山方向と大岳山方向を示す導標が立っています。今日はこれまで、殆どや休みらしい休みを取っていなかったので、ここで一息入れました。
ルートマップ休んでいる時、私と同じ年恰好の登山者に追い越されました。この日初めて会う登山者です。この登山者をやり過ごしてから、再び歩き始めましたが、歩き出すとすぐ鍋割山分岐が右手に現れました。ここを通り過ぎ、道が下り始めたところで大岳山の山頂へ続いていると思われるピークが目の前に見えるようになります。頂上はまだ随分高いところにあります。やがて右手に小さな作業小屋が現れ、道が登りに変わります。登山道の雪がだいぶ多くなったので、ここで簡易アイゼンをつけました。緩い登りが少し続くと、固定鎖が現れ、崖沿いを歩くようになります。更に進むと木の間越しに大岳山荘が見えました。小さな山小屋と思っていたので、その大きさと立派さにビックリしました。この先で鉄製の階段を下り、少し歩いたところで真新しい鳥居の立つ広場に出ました。ここで左へ進むと大岳山荘、右へ進むと大岳山頂上へ向かいます。大岳山の頂上の方を見るとまだ登りはだいぶありそうです。ここまで、予定よりはだいぶ時間がオーバーしているので、そのまま大岳山の頂上へ向かいました。大岳神社の拝殿の前を通り、更に進むと岩が露出している急坂が現れ、これを過ぎると目の前が開けて大岳山の頂上に着きました。
頂上には、休憩用のベンチが一つありますが、これは先ほど上高岩山分岐で私を追い越した登山者に占有されています。幸い頂上は広く、腰掛けるのに恰好の岩が幾つかあるので、その一つに腰をかけて湯を沸かし、持参したカップめんと野菜スープの昼食を取りました。私が昼食を取っている間、数名の登山者が頂上に着き、それぞれ休みを取ったり、昼食を取ったりしていました。シジュウカラ?と思われる白黒の小鳥が餌をねだって目の前まで来たのにはビックリしました。

大岳山の頂上で昼食を取った後、登ってきた道をそのまま引き返しました。最後に滝本駅でケーブルカーを降りて階段状のホームを歩いている時、地震がありました。殆ど揺れは感じず、誰かが地震だと言わなければ気がつかないぐらいの小さな揺れです。駅舎へ入ると、少し揺れたのがわかり、駅員から駅舎の外へ出るように促され、一度駅舎を出ましたが、すぐに揺れが収まったので、みやげ物を買いに再度駅舎に戻ると、テレビに地震速報が流れており、最大6mの津波の恐れと表示されています。これが私に入った東日本大震災の第1報です。その後、帰りはずっとカーラジオをつけてNHKの放送を聴いていました。渋滞の中を6時間以上かかって帰宅し、テレビを見て腰を抜かしました。NHKのラジオ放送からは、このような深刻な事態であることを全く想像することができませんでした。

滝本駅 滝本駅
御岳登山鉄道(御岳山ケーブルカー)滝本駅
ここには、お土産店を兼ねた駅舎と駐車場があるだけ
因みに駐車料金は乗用車1日千円
歓迎アーチ 御岳山駅御岳山駅
ケーブルカーの山頂側の御岳山駅の周りには土産店や展望台があって、観光地らしい雰囲気がある
御岳山ケーブルカーの御岳山駅を出て左へ向かうと、このアーチが出てくる
この先に御嶽神社参拝客相手の民宿、旅館街がある
御岳神社入口鳥居 大岳山分岐御嶽神社
ここから下の写真の拝殿まで、長い石段が続く
この鳥居の先に大岳山方向を示す導標が立っている
拝殿まで登らない場合は、この導標に従って左折する
御岳神社拝殿 御嶽神社拝殿
御岳山ケーブルカーを利用した場合、ここまで登ってくる石段が、今回歩いたルートで最もきつい登りになる
大岳山頂上直下の登りよりきつい
大岳山分岐 大岳山分岐
拝殿の少し下にある
標識や導標は総て上を向いているので、下から登ってくると少々分かり難い
見晴台 見晴台
登山道から100mほど見晴台方向へ歩いてみた
まだ先があるようだったが、ここで引き返した
写真左側の建物はトイレ
周りには休憩用のベンチが多数設置されてい
奥の院分岐 奥の院分岐
奥の院方向へ写真の小さな坂を上がると視界が開け、奥多摩の山々が眺められる
日の当る山道 登山道
奥の院分岐を過ぎると日当たりの良い道がしばらく続く
殆どフラットなので、のんびり歩くことができる
不明の分岐 御嶽神社奥の院への分岐?
しっかりした階段と導標が立っている
しかしこの導標に階段の行く先を示す表示が無い
水場 水場の水水場
塩ビ管から、水が流れているが、水量は、そう多くはない
休憩用の得るいベンチが一つ設置されている
休憩用あずまや 休憩用のあずまや
比較的新しい施設
水場からは見えないが、距離は僅か
出入り口の戸が無い開放型だが、雨露は十分しのげる
雪道 雪道
上の写真のあずまやを過ぎると本格的な雪道になった
比較的緩い登りなので、アイゼン無しでも特に歩き難いということはない
上高岩山分岐 上高岩山分岐
ここで稜線に出るが、樹林帯の中なので視界は無い
写真向う方向が大岳山、手前方向が高岩山、右方向が御岳神社
鍋割山分岐 鍋割山分岐
上高岩山分岐から、私の足で7〜8分程の所にある
導標が立っており、大岳山、鍋割山、御岳山、3方向を示す表示がある
雪道 雪道
一時少なかった登山道の雪が、大岳山山頂の登りにかかると再び多くなった
固定鎖 固定鎖
固定鎖が岩壁に取り付けられている
道幅があり、危険を感じるようなことはなかった
大岳山荘 大岳山荘
小さな山小屋と思っていたが、写真のように3階建ての大きな施設
客が減少したため、最近通年営業から休日のみの営業に変わったとインターネットの何かの記事で呼んだ記憶がある
大岳神社 広場
大岳山へは写真の鳥居をくぐって右へ進む大岳山からの帰り道に、ここを通ったら20名ほどの団体が昼食を取っていた
山頂直下の登り 大岳山頂上直下の登り
南斜面のためか、雪はあまり残っていなかった
大岳山頂上 大岳山頂上
頂上は割合広い
南面が開けており、意外に大きな富士山がよく見える
この頂上では、シジュウカラと思える白黒の小鳥が餌をねだって寄ってくる

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